『ウォール・ストリート』(10)
収監されていたウォール街のカリスマ投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が出所し、ニューヨークに戻って来る。
ゲッコーは、疎遠になっていた娘ウィニー(キャリー・マリガン)との関係修復を望むが、娘は強欲な犯罪者の父親を毛嫌いしていた。そんな中、ゲッコーはウィニーの婚約者でウォール街で一旗揚げようとしている青年ジェイコブ(シャイア・ラブーフ)と出会う。
『ウォール街』(87)の23年ぶりの続編で、原題は「Wall Street: Money Never Sleeps」。前作は、金の亡者たちの中で、マーティン・シーンが演じたたたき上げの労働者の存在が唯一の救いになっていたが、今回はタイトルに反して“家族の再生”というテーマが前面に出ていた。特に、甘々ほのぼののラストシーン(嫌いじゃないけど…)を見ていると、オリバー・ストーンも随分丸くなったものだと感じた。
イーライ・ウォラック、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラ、オースティン・ペンドルトンといった脇役たちに加えて、前作で主人公のバドを演じたチャーリー・シーンもちらりと顔を出す。
【今の一言】チャーリー・シーンもシャイア・ラブーフも、本業よりも、何かとお騒がせの話題の方が多いのは皮肉っぽい。前大統領のドナルド・トランプも本人役で出演したそうだが、劇場公開版ではカットされたらしい。
『ウォール街』
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