『春画先生』(2023.7.15.オンライン試写)
「春画」の研究者で、「春画先生」と呼ばれる芳賀一郎(内野聖陽)は、妻に先立たれて以来、世捨て人のように研究に没頭する日々を過ごしていた。そんな芳賀から春画鑑賞を学ぶことになった24歳の春野弓子(北香那)は、春画の奥深い魅力にのめり込んでいくと同時に、芳賀に恋心を抱くようになる。
やがて、芳賀が執筆している「春画大全」の完成を急ぐ編集者の辻村(柄本佑)や、芳賀の亡き妻の姉である一葉(安達祐実)の登場により、大きな波乱が巻き起こる。
江戸文化の裏の華である「春画」に魅せられた型破りな師弟コンビが織りなす春画愛を描いたコメディ。原作・脚本・監督は塩田明彦。映倫審査ではR15+に指定され、商業映画としては日本映画史上初めて無修正の浮世絵春画が上映される作品となった。
ストーリーの流れに脱線が多く登場人物の行動にも支離滅裂なところがある。また性描写に笑うに笑えないところがあり、目指したであろう艶笑コメディにはなっていない。何より本来の主役であるはずの春画の魅力があまり伝わってこないの残念だった。
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