『我輩はカモである』(33) (1986.5.25.)
財政難に陥ったフリードニア国は、大富豪のティズデール夫人(マーガレット・デュモント)に資金援助を依頼、夫人は、お気に入りのファイアフライ(グルーチョ)を首相にすることを条件に承諾する。一方、隣国の大使はフリードニアの乗っ取りを画策し、スパイを送り込むが…。
ユダヤ人であるグルーチョ、チコ、ハーポ、ゼッポの4兄弟がファシズムを痛烈に風刺したコメディーで、監督は、もともとはドタバタコメディのギャグマンだったレオ・マッケリー。
ルネ・クレールの『最後の億萬長者』(34)やチャップリンの『独裁者』(40)に先んじているが、ナンセンスなギャグとアナーキーな風刺が観客に理解されず、公開時は不評だったという。だが、後の日本のクレイジーキャッツやドリフターズには多大な影響を与えた。
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