『喜劇 各駅停車』(65)(1976.6.20.日曜映画劇場)
日本映画専門チャンネルで約40数年ぶりの再見。監督:井上和男、脚本:松山善三、撮影:岡崎宏三、音楽:佐藤勝。
森繁久彌がナポレオンに傾倒しているベテラン機関士を、三木のり平がその助手を演じる。2人は『社長』シリーズなど、喜劇での共演が多かった。この映画も“喜劇”と付いているが、どちらかといえば人情劇の部類に入るだろう。ただ、後輩の助手という役柄でいえば、のり平では年を取り過ぎているように見えるところが難点か。他の出演は、岡田茉莉子、森光子、南利明、山茶花究。
国鉄(現JR)の協力を得て、高崎機関区、足尾線(現わたらせ渓谷鐵道の前身)を中心に、オールロケを敢行。彼らが乗務する蒸気機関車C12が大活躍を見せる。佐藤の音楽は蒸気機関車の動きによく合う。
実はこのC12には思い出がある。子供の頃の遊び場の一つだった品川区の戸越公園に、同機の7号車が静態保存されていたのだ。懐かしくなって調べてみると、96年に解体され、今は記念碑だけが残っているという。
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