『マヤの秘密』(2022.1.21.オンライン試写)
1950年代、アメリカ郊外の街。ある日、街中で男(ジョエル・キナマン)の指笛を聞いたマヤ(ノオミ・ラパス)に“ある悪夢”がよみがえる。
戦時中、ナチスの軍人から暴行を受けたマヤは、男がその軍人だと確信し、夫のルイス(クリス・メッシーナ)の手を借りて自宅の地下室に監禁するが、トーマスを名乗るその男は人違いだと否定し続ける。
果たして、マヤの悪夢は妄想なのか、現実なのかで引っ張る一種の心理サスペンス劇。ナチスの罪を描く映画は数多いが、この映画は、被害者をロマ(ジプシー)にしたところが目を引く。
舞台劇を感じさせるところもあるが、アリエル・ドーフマンの戯曲をロマン・ポランスキーが映画化した『死と処女』(94)との類似を指摘する声もあるらしい。
ロマ(ジプシー)といえば、史上初のジプシー女性詩人の生涯を描いた『パプーシャの黒い瞳』(13)のヨアンナ・コス=クラウゼ監督にインタビューしたことがあった。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/df3a10fa9308e50b42bc17e376c6f6cd
また、ロマ(ジプシー)の血を引く天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトの半生を描いた『永遠のジャンゴ』(17)という映画ももあった。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/056a162a14eb74d6884ef3f5b479dd41
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます