『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025.2.13.オズワルドシアター)
初代キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから、正義の象徴である盾を託されたファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)が、新たなキャプテン・アメリカとなった。
そんな中、インド洋の島で「世界最強級の力を得られる“最重要の資源”アダマンチウム」が発見され、日米で争奪戦が勃発。大統領に就任したサディアス・ロス(ハリソン・フォード)はホワイトハウスでの国際レセプションにサムを招きアベンジャーズの再建を打診する。
ところが、サムが伴った元スーパーソルジャーのイザイア・ブラッドリー(カール・ランブリー)が突然大統領を銃撃する。だがこれは始まりに過ぎなかった。その背後には、影で糸を引くある人物がいた。彼の計画によって次々と惨事が引き起こされていく。
ウィリアム・ハートが演じていたロスをフォードが引き継ぎ、『インクレディブル・ハルク』(08)に登場したサミュエル・スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)やエリザベス・ロス(リブ・タイラー)も再登場。というわけで、見る前に『インクレディブル・ハルク』を復習しておいた方がいいかもしれない。監督はジュリアス・オナー。
黒人がキャプテン・アメリカとなるところに時代の変化を感じる。見どころは、サムと相棒のホアキン・トレス(ダニー・ラミレス)が日米の戦闘機と繰り広げる激しい空中戦や、悪役サイドワインダー(ジャンカルロ・エスポジート)との闘いだが、最も注目すべきはロス大統領=フォードがためにためて最後の最後にレッドハルクとなるところ。
もちろん本人が直接ハルクになるわけではなく、モーションキャプチャーとCGによるものだろうが、80を過ぎたフォードがよくこんな役を引き受けたなあと思った。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(23)の“若返ったインディ”も妙なものがあったが、今回はそれに輪をかけて驚かされた。
実際のトランプ大統領とは違い、アメリカが日本に気を使うところがおかしくて、日本の尾崎首相を演じた平岳大も頑張っていた。さて、ここからまた新しいアベンジャーズが始まるのか…。
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