田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「午後のロードショー」『ハート・ロッカー』

2024-06-25 08:09:16 | ブラウン管の映画館

『ハート・ロッカー』(08)(2012.10.3.)

 実話を基に、イラク戦争の米軍爆弾処理チームの動静を、反戦でもアメリカ賛美でもなく淡々と、半ばドキュメンタリータッチで描く。ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー好演。キャスリン・ビグロー監督。

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「BSシネマ」『カサブランカ』

2024-06-25 07:08:31 | ブラウン管の映画館

『カサブランカ』(42)

バーグマンが演じたイルザという女になじめない
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cb7f2a952d76e59c9410dab2baedc7ed

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「午後のロードショー」『続・荒野の七人』

2024-06-24 08:00:42 | ブラウン管の映画館

『続・荒野の七人』(66)(1974.5.4.土曜映画劇場)

 かつて6人の仲間と共に村人たちを助けるために戦ったチコ(ジュリアン・マティオス)は村娘と結ばれ、平和で幸せな農村生活を送っていた。だがある日、その一帯を牛耳るロルカ(エミリオ・フェルナンデス)一味に襲撃され、囚われの身となってしまう。その報せを聞いたクリス(ユル・ブリンナー)は、ヴィン(ロバート・フラー)と共に新たな仲間探しを始める。

 『荒野の七人』(60)の続編で監督はバート・ケネディ。同じ年の2月に、同じ枠で『荒野の七人』を見て大いに満足し、七人の名前を必死になって覚えた身としては、期待大ではあったのだが、続編といいながら、前作から残ったのはクリスのブリンナー一人で、ヴィンとチコは別の俳優が演じていたから、ちょっと肩透かしを食らった感じがした。

 とはいえ、「ララミー牧場」のフラー、スペイン出身のマティオスの他、達者な脇役のウォーレン・オーツ(女好きのコルビー)とクロード・エイキンズ(訳ありのフランク)、ポルトガル出身のビルジリオ・テクセイラ(ルイス)と無名のジョーダン・クリストファー(マヌエル)という、B級感にあふれたメンバーは、それほど悪くはない。要は続編だと思わずに、別物だと思って見ればそれなりに楽しめる。

 何より、エルマー・バーンスタイン作曲のあのテーマ曲が流れてくると、それだけで「まあいいか」と思ってしまうところがあるのだ。

『荒野の七人』そして『マグニフィセント・セブン』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d79de621b6cf13f750259e78e6ebfa87

 

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『映画の森』「2024年 6月の映画」

2024-06-24 07:28:39 | 映画の森

共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)6月24日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2024年6月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

河合優実が見事な演技を披露する
『あんのこと』☆☆☆

異文化交流とカウボーイに関するハウツー
『東京カウボーイ』☆☆☆

水中撮影が見事なホラー
『ナイトスイム』☆☆☆

伝統的なアメリカンファンタジー
『ブルー きみは大丈夫』☆☆

価値観について考えさせられる
『オールド・フォックス 11歳の選択』☆☆☆

クリックで拡大↓

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「BSシネマ」『E.T.』

2024-06-24 07:14:17 | ブラウン管の映画館

『E.T.』(82)

「金曜ロードショー」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/76ee67233b378c6d90ff3f3f72ead767

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『非行少女ヨーコ』

2024-06-23 17:08:57 | 映画いろいろ

『非行少女ヨーコ』(66)

 緑魔子へのインタビューの準備のために見た。

 家出した少女ヨーコ(緑)は新宿歌舞伎町で風俗嬢のハルミ(城野ゆき)と知り合いジャズクラブに。そこにはジャズのビートに酔いしれ、睡眠薬を飲んでいたずらに青春を浪費する若者たちがいた。ヨーコは気の弱そうな予備校生のジロー(谷隼人)と出会う。

 毎日新聞で紹介された実話を映画化した降旗康男監督のデビュー作。その他の共演は、石橋蓮司、大原麗子、荒木一郎、東野英心、小林稔侍、岡田英次、大坂志郎、中北千枝子、佐野周二、戸浦六宏、寺山修司。

 1966年、今から57年前の新宿の風景や風俗が見どころの一つ。この映画の若者グループのモデルは、大原も所属していた「六本木野獣会」だろうか。

 後に高倉健の主演映画を数多く撮った降旗監督とは別人ようなプログラムピクチャー。フランスのヌーベルバーグ作品を意識したような雰囲気の中で、小悪魔的と呼ばれた若き日の緑が妖しい魅力を発散。後に夫となる石橋もオネエ役で怪演を披露する。城野と小林は、翌年のテレビシリーズ「キャプテンウルトラ」(67)にも出演していた。

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ドナルド・サザーランドの出演映画 2000~

2024-06-23 09:16:39 | 映画いろいろ

『スペース カウボーイ』(00)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8800bf2ff4c8331817e78859837909ed


『ハンガー・ゲーム』(12)『ハンガー・ゲーム2』(13)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/17ce2c39d1104fc0b5cb45703875e5f9


『鑑定士と顔のない依頼人』(13)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/79a87f4903534054c7893ba297e3d603


『ワイルドガン』(15)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/685ddc6e4315f2b255698012a02f3cd8


『アド・アストラ』(19)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d6daa5af25805dba4ad9f58be808e707


『JFK/新証言 知られざる陰謀』(21)ナレーション

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7531c61d697dc6fc9abfb244d5e37cd4

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ドナルド・サザーランドの出演映画 1980~90年代2『JFK』

2024-06-22 14:21:37 | 映画いろいろ

『JFK』(91)(1992.7.3.丸の内ルーブル)

 近代史における暗殺は、洋の東西を問わず不可解さと陰謀のにおいを含んでいる。特に暗殺された人物が、もし生きていたら歴史は変わったかもしれないと思わせるほどのインパクトの持ち主ならなおさらである。この映画が描いたジョン・F・ケネディなどその最たる人物だろう。

 そして、悪い意味で60年代にこだわり続けるオリバー・ストーンがそこに目を付けるのは必然で、その意味では作られるべくして出てきた映画であり、相変わらずうるさくて押しつけがましくて高圧的という、ストーンの悪癖は改まってはいなかった。

  とはいえ、ケネディの暗殺事件自体がすでにミステリーとしての要素を十分に備えているのだから、何も3時間以上も高説を垂れる必要はなく、もっと絞り込めば傑作足り得たかもしれないという気もする。

 そこで浮上してくるのが、今では全く無視されている『ダラスの熱い日』(73)の存在である。あの映画が初めてリー・ハーベー・オズワルドの単独犯説を覆して見せてくれたのだし、この映画のように主義主張を述べることもなく、実に淡々と事件に関する一説を示してくれたのだから。

 つまりは、しゃべり過ぎ、情報過多は、使い方を間違えると、かえって本質から遠ざかってしまうという典型がこの映画だったのではという気がするのだ。

 ところで、ラストのケビン・コスナーの大演説は、エイブラハム・リンカーンの名せりふを引用したりしたものだから、何だかフランク・キャプラの『スミス都へ行く』(39)のジェームズ・スチュワートの姿が重なって見えて、甚だストーンらしくないと思いきや、やはり苦いアンハッピーエンドになっていた。

 これはストーンのひねくれと言うよりも、アメリカそのものの病の深さ、時代の移り変わりが如実に表れた結果なのかもしれないと思った。

 ドナルド・サザーランドは、謎のX将軍を演じた。クレー・ショー役のトミー・リー・ジョーンズ、オズワルド役のゲーリー・オールドマンらと並んで、その怪演が記憶に残る。


 

 

 



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ドナルド・サザーランドの出演映画 1980~90年代

2024-06-22 09:17:48 | 映画いろいろ

『普通の人々』(80)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/eff7f7f7a99f8668a3b04964846e3515


『針の眼』(81)(1996.7.12.)

 佐々木譲の『エトロフ発緊急伝』を読んだ際に、この映画の原作となったケン・フォレットの小説との類似点を知らされたので気になっていた。

 第二次大戦下での一人のスパイをめぐる追跡劇、この非情なスパイが孤島に住む女と交渉を持ったばかりに失敗するなど、確かに両作の設定はよく似ており、恐らく佐々木譲はこの小説なり映画にかなりの影響を受けていると思われる。

 とはいえ、こうした欧米のスパイものを日本の風土に合わせて見事に換骨奪胎し、こちらもそれを楽しんだのだから、この場合、その類似点をばかりをつつくのはあまりフェアではない気もする。

 ところで、この映画の成功の一因は、主役のスパイを演じたドナルド・サザーランドの無機質的な不気味さにあるのだが、そんな男に引かれるケイト・ネリガン演じる人妻の軽薄さが露呈し、後半の盛り上がりに水を差したのが残念だった。

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1a461ae6640dd9831d8598ea3aef700f
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5fac7df63944c4e41e297636ce032e3c


『バックドラフト』(91)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f2304fa8da9374f6eae572bf281e8d23


『アウトブレイク』(95)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8aac89b6df3ccb4a0ab8f8d2a8257b84

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ドナルド・サザーランドの出演映画 1970年代2『カサノバ』

2024-06-21 22:03:13 | 映画いろいろ

『カサノバ』(76)(1981.1.12.有楽町スバル座)


 何ともフェリーニらしく、ひっちゃかめっちゃかで退廃的で支離滅裂なのに最後はちゃんと余韻を残す。『甘い生活』(60)『サテリコン』(69)のさらに上を行った感じがした。

 全編にわたって、主人公カサノバ(ドナルド・サザーランド)の女性遍歴を描いているのだが、まずセットの豪華さが目を引く。冒頭の祭りのシーン、貴族の館、劇場、シャンデリア…。そして次から次へと登場する女性たちも、貴族、大道芸人、女優、そして人形と、実に多彩でこちらにも目を奪われる。

 その中で、カサノバが時には滑稽に見えたり、哀れに見えたりもするのだが、それを見ている自分もとりとめが付かなくなり、何本も映画を見たような疲れを感じた。

 ラスト近くで急に老けて惨めな姿をさらすカサノバ。若い頃の彼があまりにも華やかだっただけに、この落差の大きさが切ない。しわだらけで目が充血した彼の心に宿るのは、若き日に出会ったさまざまな女たち、故郷の祭りのシンボル像…。だが、老いた彼の自由になるのは美しい人形だけだったという皮肉。

 人間の宿命である老いが希代のプレーボーイの身にも訪れたのだ。ここで初めてカサノバもわれわれと同じ人間だったと感じて、彼に同情することができるのだ。それが、酒池肉林ともいうべきすさまじい狂態が映る映画の結論としてフェリーニが言いたかったことなのか。人生とは、かくのごとく空しいものである。老いは誰にでも容赦なくやって来るものなのだと。サザーランドの演技がすごかった。

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