硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

恋物語 13

2021-03-20 19:22:26 | 日記
「あの先輩。」

「うん。」

「今日、お話したかったのは・・・・・・。私、先輩の事がずっと好きで・・・・・・。で、この間、同級生の友達から告白されちゃって・・・・・・。それで、友だちに相談したら、その子がその男子の事が好きって言うことが分かって・・・・・・。もう、自分をごまかしててもダメかなって・・・・・。で、先輩は好きな人がいるのかなって。」

「ヒラはほんとに正直な奴だな。」

横目で先輩を見ると、少し困った顔をしながら、残りのコーラをズズズッと飲み干すと「いや、実は俺もヒラに言わなきゃいけない事があるんだ」と、言った。

「えっ、言わなきゃいけない事って・・・・・・。」

何を言うんだろう。すごくドキドキしてきた。まさかとは思うけど、期待に胸が膨らむ。

「ヒラはさ。LGBTQって知ってる? 」

なに⁉ エルジービーティーキューって⁉ 突然すぎて、わけわかんなよぉ。
けど、なんか答えなくっちゃ。

「えーっと、確か、Ⅼはれず、Gはげい、Bはばいせくしゃる、Tは・・・・・。」

「トランスジェンダー。じゃぁ、Qは? 」

「う~ん。なんだろう。」

「クエスチョニングだよ。」

「そ、そうなんですねぇ。知りませんでした。」

「まぁ、知らない人の方が多いから、仕方がないと思うよ・・・・・・。」

先輩、なんか困ってる。ジェンダー問題についてちゃんと学んでおけばよかったよぉ。

「でさ、今まで隠してたけど、俺、その・・・・・ゲイなんだ。」

「ふぁっ!」

思わず変な声が出る。 その答えの準備はしてないよぉ~。予想外過ぎるよぉ~。

「めっちゃ、驚いてんなぁ。」