硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

恋物語 16

2021-03-23 21:42:18 | 日記
「いえっ。なんだか、先輩の気持が聞けて良かったです。」

「そっか、俺も打ち明けることが出来てスッキリしたよ。で、その男子とは付き合うのか?」

いやぁ、その質問が来るのかぁ。この際だからぼかしておこうと思ってたんだけどなぁ。けど、先輩も大切なこと打ち明けてくれたんだし、きちんと話さなきゃ。

「え~っと、もともと友達だったですけど、いきなり告白されて、どうしていいか分からなくて。でも、その人は、待ってくれるって言ってくれてて。甘えてしまってます。」

そう言うと、先輩は腕を組んで、

「そうかぁ・・・。まぁ、俺が敢えてアドバイス出来る事があるとしたら、そいつはヒラの事が本当に好きなんだと思うよ。でなきゃ、待ってるなんていえないからな。」

「そうなんですか? 」

「多分な。」

そう言って、また爽やかに微笑んだ。白い歯から光がキラキラ零れてる。
かっこいいなぁ。ゲイでもモテそうだよ。この姿をBⅬ女子が見たらきっと倒れてしまうよ。
喉カラカラだ。残りのキャラメルラテを一気に飲んで、先輩への想いはここで永久凍結させてしまおう。

「先輩。」

「うん。」

「ありがとうございました。」

「どういたしまして。」

「じゃあ、キャラメルラテとエグチのお金を。」

「いやっ、もらう訳にはいかないな。ヒラをフってしまったんだしな。」

「とーぜん、そうですよねっ! 」

そう言って笑うと、先輩も笑ってくれて、

「ヒラはホント面白いなぁ。久しぶりに笑わしてもらったよ。今日はそのギャラという事で俺が出しておく。」

「ありがとーございます!! 御馳走様でした! じゃぁ、私がトレイを片付けておきますね。」

「悪いな。」

先輩が席を立つ。私は二人分のトレイを持つと、先輩の後ろを追いかける。
マックでまた一つ想い出が出来ちゃったな。