京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

花見小路 祇園甲部歌舞練場 温習會

2007-10-09 00:28:45 | 美術館・観劇・映画・スポーツ
花見小路にある祇園甲部歌舞練場で温習會が
10月1日から6日まで開かれていました。

温習會とは、舞妓さんや芸妓さんの、
日頃のお稽古の成果を披露するものです。

春の都をどりと違って一般販売はせず、
お茶屋さんや舞妓さん芸妓さんが、普段ひいきにしている
旦那衆にみていただく発表会のようなものらしいのです。

この温習會のチケットを、たまたま貰ったので、
(お稽古の発表会なのに、一枚8000円もしています?!)
後学の為、母と見に行って来ました。

花見小路を行くと、温習會のぼんぼりがたくさん並んでいます。




花見小路にはお茶屋さんもいっぱいあって、
京都らしい雰囲気をかもし出しています。
  
 

お茶屋さんから舞妓さんが出てこられました。
きっとこの舞妓さん達も、温習會に行かれるんでしょうね。



温習會まで時間があったので、お昼ごはんを食べる事にしました。
祇園甲部歌舞練場のすぐ近くの楽家さんです。



カジュアルな感じのお店で、モダンな内装が素敵でした。



今日はちょっと変わったお料理で、豆乳入りチーズフォンデュ。

海老やお野菜をチーズフォンデュにつけて頂きます。
豆乳が入っているせいか、チーズフォンデュがくどくなく、
それでいてチーズにこくがあり、おいしかったです。
生麩の田楽などもついていましたが、母も残さず食べてくれました。

4時からの温習會ですが、ちょっと早めに、
祇園甲部歌舞練場に入ってみました。



歌舞練場の中庭。温習會と書いた赤い提灯が、
たくさん並んでいます。



中に入ってびっくりしたのは、花街関係の人の多さでした。

普通に舞妓さん、芸妓さんが歩いていたり、すぐ近くの席に座ったり
しているのです。一見してお茶屋の女将さん、祇園のクラブのママさんと
分かる方々がたくさんおられます。

みなさん、髪を結い上げ、着物をすかっと着こなし、豪華な帯を締め、
旦那衆ににこやかに話しかけられています。



「いや~。旦はん、来てくらはりましたんどすか~。」
と、旦那衆を見つけて嬉しそうに喜ぶ舞妓さんの姿。

「どないしたはったんどす?お久しぶりどすな。」
と、笑顔で声をかける祇園のママさんらしき方の姿。

目の前で繰り広げられる花街の会話に目が眩みそう。。
まるでドラマの中の世界のようですが、これは現実の世界。

旦那衆のいでたちも、着物を粋に着こなした人、
クリーム色など普通の人はあまり着ないようなスーツに
お洒落なネクタイを結んだ人。。

「やっぱり、花街に通う人はどこか違うね。。」
「ほんまやね~。。。」と、母とひそひそ話。

そして、いよいよ温習會が始まりました。

新米の舞妓さんが踊る上方唄に始まって、
清元(三味線音楽で語りを中心とした浄瑠璃を舞う物)、
長唄(やはり三味線音楽で、唄を中心に日舞を踊る物)、
長唄素囃子(ながうたすばやし)。。と続いていきます。




こちらは長唄素囃子「供奴」です。
素囃子(すばやし)とは、清元・長唄などの浄瑠璃や舞踊から、
お囃子(おはやし)のみが独立した演奏形式のもので、

この長唄素囃子「供奴」は三味線と鼓の競演がみごとで
素晴らしかったです。
三味線から一人、鼓から一人、二人が交代で掛け合う場面では
たった二人の競演が、会場の人々の心をしっかりと掴んでいました。

祇園甲部歌舞練場から出ると、すっかり外は真っ暗。
温習會の堤燈に、灯りが灯っています。



帰り、花見小路近くの都路里によってみました。
いつもなら、人がずらっと並んで待っているお店なのですが、
さすがに平日の夜、空いていてさっと入れました。



ちょっと疲れたので、パフェーを食べる事に。
都路里パフェーです。
抹茶ゼリー・抹茶アイス・小豆・栗など具だくさんのパフェ。
おいしかった~。
でも、夕食前に、これはちょっときつかったかな。。

西利でお漬物も買って帰ったので、今日の私達の夕飯は
軽めにしておきましょう。



温習會のパンフレットや、母とお揃いで買った記念のぽっこりなど
今日の思い出のグッズです。
都路里パフェーのコースターもしっかり中に入っています。

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