鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2025回】 仕入先に思いやりの無い住宅会社は、成長しない

2016年07月16日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界はまだまだ遅れています。

本当に素晴らしい家づくりを目指している会社もあれば、
全く勉強せず、努力もしないで志が無い会社もあります。

そしてお客様や仕入先、働いてくれているスタッフさんのことをとても大切に考え、
ありとあらゆる部分に愛がある住宅会社もあれば、
根本的に愛が足りない会社も存在します。

個人的に思うのは、愛が足りない住宅会社は、やはり商売が順調にいかない、ということです。


私、もともとは住宅会社さんにサッシやキッチンを販売するメーカーにいたのでよく分かるのですが、
未だに自分を何様だと思っているのか、よくわからない住宅会社、およびスタッフが存在します。

「俺たちが仕事を受注しないと、協力業者であるあなたたちに仕事がいかないんだから、
俺たちの要望に対応するのが当たり前だろ!」

「俺たちは土日も出て仕事をしているのに、メーカーや協力業者は土日、休んでいる。
土日も電話に出たり、こちらの要望に対応しろよ!」

「今すぐ事務所に来て、今日中に見積をつくれ!
それが出来ないとおたく以外から商品を購入するよ!」

などなど、もう言っていることがメチャメチャで、
仕入先を奴隷のように思っている奴がまだまだ居るのです。

ホント、自分たちを何様だと思っているのでしょう?


また、住宅にはキッチンならば食洗機やガスコンロ、給湯器やエアコン、換気システムなど、
さまざまな機器類が使われていますが、
それらの機器説明を仕入先さんやメーカーさんにさせることを
何とも思っていない住宅会社も存在します。

基本的に住宅会社は土日も出勤という会社が多いですが、
メーカーさんや協力業者さんは土日はお休みです。

そのお休みの日に出勤してもらうことを当たり前だと思っていたりします。

自分たちが機器類のことをしっかりと勉強すればいいだけなのに、
そういうことを一切せず、仕入先さんの担当者がするのが当たり前だと思っている。

自分たちのために、休日も現場に来て仕事するのが当たり前。
そもそも、俺たちが仕事を受注しているから、仕入先のあなたにも仕事が行くんでしょ、
というような感覚でいる訳です。

もうすべて自分たちが基準なのです。
仕入先さんやメーカーさんを大切にしようという愛が足りないというか、全く無いのです。

例えば、最新の機器を採用したお客様に対し、
お引渡し時に自分たちだと十分説明できない可能性があるから、
最初の1~2件はご足労してもらって、その中で自分たちは覚えるます、
ということであれば、仕入先さんやメーカーさんは喜んで対応されるでしょう。

でも何十件も毎回、土日に協力業者さんに出てもらって機器説明をさせることを
申し訳ないとか、各自いろんな都合があるよな、というような愛や配慮が全く無い。

これを異常と思わない神経の人が、業界内にまだまだ多いのです。


ちなみに、多くのお客様が来場される会社は、
例えば機器説明を自分たちでするのが当たり前だと思っていたり、
更には仮に仕入先さんやメーカーさんに依頼する際も
なるだけお引渡しを平日におこなったりと、本当にこうした些細なところにまで愛があるのです。


一流の会社は、お客様も従業員さんも仕入先さんも大切にします。
一流の会社は、お客様にも従業員さんにも、そして仕入先さんにも愛があります。

愛が足りない会社は、いつしか誰からも応援されなくなるのです。

皆さんの会社に、愛はありますか?
コメント
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