鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2040回】 どれだけ世界観を伝えられるか?

2016年07月31日 | 住宅コンサルタントとして
「お客様がなぜ、こんなに来場されているのか?」

というお店に、今年に入って何度か行くことができています。

それらのお店に共通するのは、とにかく独特の世界観に溢れているということです。

明らかに、オーナーの溢れんばかりの想いが品揃えや店内に表現されているのですね。

先日、行ったお米屋さんでは、お米の美味しさに加え、楽しさをもっと伝えたい。
そしてお米だけでなく、食事そのものを楽しんでいただきたい。
そのオーナーの溢れる思いが、お米の品ぞろえだけでなく、
雑貨やお米に合うフードなどの品ぞろえにも表現されていて、
更にはスタッフさんの接客にも出ていました。

そしてこれまた先日、お邪魔したコーヒー店は、かなり歴史あるお店にも関わらず、
昔からコーヒーを楽しむ暮らしを表現されていました。

近年、ライフスタイルショップという業態のお店が注目されていますが、
おそらく何十年も前からその業態で経営されてきたことは一目瞭然。

敷地内の植栽、併設するカフェの器やメニュー、店内のグリーンにも表現されていて、
思わず、「自宅の近くにあったらいいな!」と思ってしまいました。

飲食、雑貨は、こうしたお店でないと、正直、お客様は集まってくれません。
でも、まだまだ住宅業界は、そこまで貫かなくともお客様が多少、集まってくれています。

しかしながら、とても違和感を感じるのです。

明らかに高単価な商品を扱っているのにもかかわらず、
お店や敷地内、商品に自分たちの世界観がしっかりと表現できている会社は、
住宅業界にまだまだ少ない。

「自分たちはこの商売を通じて、何を社会に広めていきたいか?」
「自分たちは何のために、この仕事をしているのか?」
「その理念を実現するために、どんな部分にこだわっているのか?」

こうしたことを突き詰めて考えられていない会社が、まだまだ多いのです。

でも近いうちに、間違いなく世界観でお客様が集まるかどうかが決まる時代が来ます。

現にそこが表現できているクライアント様は、お客様の来場に苦労されていません。

皆さんの会社では、自分たちの世界観がモデルハウスやショールームで表現できていますか?
コメント
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