鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2035回】 自分自身のことで悩んでいるうちは半人前

2016年07月26日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことに、自分の周りには素晴らしいパフォーマンスを出し続けている方が多々います。

年間5億前後の受注を取り続けている営業マンもいれば、
5年連続で年間20棟以上の契約を取り続けている営業マンもいます。

売上高10%以上の経常利益を出している住宅会社の社長もいれば、
同じ地域の同業他社の人たちが「是非、この会社で働きたい」と志願してくる
住宅会社の社長もおられます。

そういう方たちを身近で拝見させていただいて思うのは、
皆さん、自分自身のことで悩んでいない、ということです。

例えば、営業マンの場合。

「どうすれば、今月3棟、契約できるんだろう・・・」

と考えているような営業マンはまだまだで、

「お店全体で10棟契約するためには、A君の今週末の商談、絶対にうまく進めないと・・・。
そのために、ちょっと商談前の準備のチェックをしてあげた方がいいよな・・・」

というように、後輩のため、会社のために「○○したい」と
自然と思える営業マンが結果が出るのです。

経営者にしても、「どうすれば、優秀な人材が入社してくれるのだろう・・・」と考えるのではなく、

「今、働いてくれているスタッフにどういう機会をつくれば、みんな成長してくれるだろう・・・」
「どんな制度をつくれば、みんなやりがいを持って働けるのだろう・・・」

というように、今いるスタッフさんに「○○してあげたい」と思える経営者の元で、
優秀なスタッフさんは働きたいと思うような気がします。

経営者も営業マンも、自分が主語で物事を考えているうちは、まだまだ半人前なのです。

「お客様が・・・」
「ウチの若手社員さんが・・・」
「長年、当社で頑張ってくれているベテランさんが・・・」
「地域社会が・・・」
「取引業者さんたちが・・・」

なぜか主語を周囲の方たちにする思考法になった人や企業が、
商売の神様の応援を受けるようになる気がします。

そうなるためにも、人は成長し続けなくてはならないのです。
コメント
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