鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2021回】 中小企業の使命

2016年07月12日 | 住宅コンサルタントとして
経済に関して、日本のメディアから得られる情報の80%以上は大企業のものです。

しかしながら、日本における中小企業の割合は99%以上。

中小企業の使命、役割について、真剣に考えた上で経営している経営者は
一体、どれくらいおられるのでしょう?

そもそも、経営者として経営をおこなっていく上で、
自身の経営哲学を確立せずに経営している経営者も多いのかもしれません。

今、経営している経営者。
それから間もなく代替わりして経営者になる方。

経営の目的、中小企業の役割を自分なりに考えて日々、経営に向き合っていく。
そんな中小企業が増えていくと、日本はもっと良くなると個人的に思っています。

そもそも、大企業は利益の追求を第一に考えがちです。
だから製造拠点、販売拠点を変えていくのです。

もちろん、日本経済を引っ張っていったり、利益を出して税金を納めたりして
しっかりと国に貢献してくれています。

しかしながら、地域の工場の縮小や閉鎖をスピーディーに決めたりします。
もちろん、解雇ではなく近くの拠点への異動を命じられたりする訳ですが、
その地に住み続けなければならない社員さんも多々、おられる訳で、
実質は「辞めて下さい」と言っているものです。

これとは逆に中小企業は、簡単に拠点を変えられません。

その地で経営し続けなくてはならない宿命を背負っています。

その地で商売をやり続け、その地の人を雇用し、
お給料を支払って地域の経済の活性をを担う。

地域の人たちの働く場をつくる。

そして良い商品、良いサービスを地域に提供し、地域の方々の暮らしをより便利にしていく。

最終的に利益を出して納税し、
地域のインフラ整備や街の美化などにそれらのお金が使われ、
地域社会がよりよくなっていく。

地元密着の中小企業が頑張ることで、日本の各地が活性化されるのです。


地域を良くし、地域で暮らす人たちに貢献するために、
しっかりと収益を出せる経営をしていくことこそ、中小企業の目指すべき道だと思っています。

そしてそれらを実現するためのサポートが、私自身の目的でもあるのです。

そのために、やらなくてはならないことをコツコツと取り組んでいこうと思っています。
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