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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2576回】 大抵の問題の原因は・・・

2018年01月18日 | 住宅コンサルタントとして
建築現場でミスが多発する場合、その原因はどこにあるのか?

もちろん、職人さんのレベルにあるのかもしれませんし、
現場監督の段取りの悪さ、知識の無さにあるのかもしれません。

ただ、大抵の場合、問題の原因は、川上にあるものです。

現場で発生するミス。
そのミスが起こったのは、
商品が届く前に十分に職人さんや現場監督に情報を伝達していない、
もしくは早めに情報を伝達し、監督や職人さんがどのように現場を進行していくのかを
考える時間を与えられていない、なんてことがよくあるのです。

現場が進行していく中で発注や納材がギリギリになると、
商品が届いてから施工方法や下地、仕上げ方を調べなくてはなりません。

そんな非効率な仕事をさせてしまっては、現場でミスが起こるのも致し方ない、
と思えるかどうかが重要なんですね。

だから、現場で頻繁にミスが発生している場合、
現場だけの問題では無く、設計側、発注側、
もっというと最も川上の営業に問題があるかもしれないのです。

私、以前建築資材メーカーで働いていましたが、
特に工事付商品を発注する場合、受発注センターは、

①資材を発注する
②職人さんを手配する
③事前に現場をチェックするよう、監督に地図と図面を渡す
④監督から現場で施工できそうということになると、
 職人さんに現場の図面、地図、商品の納品書を送る

ということをしていたのですが、1日何十という現場の処理をしている受発注センター。

例えば発注時に現場の図面、地図を添付していなくて、
後日にそれらの書類を送ると、過去の発注書ファイルをひっくり返して、
そのファイルの中に地図や図面をファイルしたり、職人さんや監督に送ったりと、
すごく彼らの仕事を増やすことになるのですね。

なので余裕を持って、しかも受発注センターの人が1回で仕事が済むように、
段取り良く動くようにしていました。

で、そういう仕事をしていると、皆、協力的になるのですね。

そして実際、私の担当する現場ではほとんど問題が起きず、
スムーズに仕事をすることができました。

ということで、営業マンは最も川上で仕事をしています。

営業マンが段取り良く、スムーズに次の工程の方に仕事を渡せば、
大抵の場合、その会社の問題点は解決していくことでしょう。

ただ、契約を取ってくればいい、と思っている営業マンは二流です。

真の一流は、自分の仕事の仕方次第で、会社全体の仕事の流れが良くなる、
という自覚を持ち、お客様と会社の仲間のことを考えて仕事をする人なのです。
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