全国的に展開している「や台ずし」。
もともと建築会社だったのですが、
今や「や台ずし」が本業となった、
ヨシックスホールディングスという会社が運営されています。
この「や台すし」の出店戦略ですが、
店舗が2か月連続赤字となれば、
お店を閉店することを検討するそう。
いろんな業態を開発されていますが、
とにかく小さくはじめて検証し、
うまくいきそうな業態を広げていく。
こういう戦略で着実に成長されているようです。
そしていろんな業態で各地に出店し、
赤字が2か月続けば、その店は閉店候補となる。
このスピード感は、素晴らしいと思います。
でも住宅会社の場合、2か月連続赤字で閉店、
という出店戦略をやる訳にはいきません。
我が社を信じて建てて下さったお客様がいる訳ですが、
簡単に閉店できない業種なのです。
外食の場合、注文していただいたお料理をお出しし、
お客様に召し上がっていただいた段階で、
飲食店としての役割は果たしている訳ですが、
住宅会社の場合は、お引渡しして終わりではないのです。
すなわち、一度出店したからには、
絶対に閉店しない、という強い覚悟を持てる場合にしか、
出店はしてはいけない、と個人的に思うのです。
では、閉店しないためにはどうすれば良いか?
これは当たり前のことになりますが、
店長が務まるリーダーの数以上の出店をしない、
ということに尽きます。
住宅会社の店長の仕事を整理すると
・販促企画立案&準備
・販促企画告知のための広告実施
・店に来店されたお客様の担当分け、進捗チェック
・部下の同席
・契約後、店の全てのお客様の着工までの工程管理
・着工管理
・入金管理
・クレーム対応&定期点検管理
・部下の教育
・店の環境整備
などなど。
要するに全体を俯瞰して見ることができて、
しかも決めたことを確実に実行できる方でなければ、
店長は務まらないのです。
ところが、こういうことを理解せずに、
営業マンとしてちょっと結果が出た営業さんを
すぐに店長に任命し、出店していくような住宅会社の場合、
機能しない店をたくさん生み出すことになり、
結果、経営がしんどくなったりするのです。
営業マンとして優秀だとしても、
店長として優秀であるとは限りません。
店長業務がしっかりとできなければ、
店の黒字化は難しいのです。
住宅会社の出店は、
まず店長が務まるスタッフさんの数以上にしない、
ということが重要なのです。