鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5090回】 遺伝子にスイッチを入れる

2024年12月06日 | 住宅コンサルタントとして
これまでいろんな方の講演を聴かせていただきましたが、
未だに過去最高に面白かった講演は、
サッカーの元日本代表の岡田武史さんの講演です。

個人的に岡田武史さんがメチャ好きなのですが、
岡田さん、サッカーの今治FCの
代表取締役会長という経営だけでなく、
今治FC高校という学校教育にも注力されていて、
その岡田さんの教育に対する考え方の動画を見て、
本当に勉強になりましたし、共感しまくっております。

その動画の中で岡田さんがおっしゃっていたことの1つは、
今の時代、本当に便利で安全になり過ぎていて、
生きていく上で何も考えなくても、安全である。

過去のさまざまな地球上の危機を乗り越え、
優秀な遺伝子が我々に引き継がれているのだが、
昨今の便利さの中で、この遺伝子にスイッチが入っていない。

遺伝子にスイッチが入ると、
これまでの自分が歩んできた道とは
全く別の世界があらわれる、ということでした。

本当にその通りだと私、感じました。

岡田武史さん自身、スイッチが入ったのが、
サッカー日本代表の最初の監督就任の時だそう。

前任の監督が更迭され、
いきなりサッカー日本代表の監督になった際、
日本がワールドカップに出れるかどうかの
ギリギリのタイミングだったのです。

ワールドカップ初出場がかかった中、
試合に負けた後、岡田監督の自宅には
脅迫電話がかかってきたり、脅迫状が届いたりと
本当に成人状態がギリギリに追い込まれる日々だったそう。

そしてアジア予選の最終戦の前日、
この試合に負けたら、自分は日本に帰れない、
ということを奥様に電話でお伝えした後に、
岡田監督は遺伝子にスイッチが入ったそうです。

「試合に勝つか負けるか?
どれだけ思い悩んでも、
明日、自分が急に名将になって
日本代表を勝たせるなんでできる訳がない。

自分にできるのは、一監督としてベストを尽くすことだけだ」

さらに、

「悪いのは俺ではない・
俺を日本代表監督に任命した、
当時の日本協会の会長だ」

と開き直ったような気持ちになった瞬間、
怖いものはなくなり、
試合のことだけを考え、集中できたそうなのです。

結果、最終予選に日本は勝って、
ワールドカップ初出場となる訳ですが、
その時から岡田監督の人生は
それまでの人生とは全く違う方向で
ドンドン変わっていった、とのことでした。

本当に自分が追い込まれた時こそ、
自分の遺伝子にスイッチが入るのです。

私自身、自分の遺伝子にスイッチが入った時から、
やはり人生が劇的に変わっていきました。

その話題は、また後日。
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