住宅業界において、マーケティングや営業に関しては、
いろんな情報が世に出ているので、
勉強好きな会社であれば、
最先端の手法を自社に取り入れることは
それほど難しいことではありません。
しかしながら、設計や工事に関しては、
まだまだ情報が出ていない部分が多々あると思います。
業界全体を良くしていくためには、
とにかく着工前に全ての仕様を確定させ、
それを図面に落とし込む。
精度の高い標準のおさまり図などを会社として用意し、
とにかく職人さんが現場に入る前に
必要な情報が全て届いている。
そして現場が始まる前に、
全員がしっかりと制度の高い図面を読み込み、
頭に情報を叩き込んだ状態で現場がスタートする。
すると、現場がスムーズに進み、現場監督が振り回されることなく。
全員の時短につながり、業界の労働環境がとても良くなると思います。
そのためには、着工前にどの図面をどの精度で準備するのか、
ということが重要ですが、ぶっちゃけ、住宅会社ごとに
図面の種類や精度がバラバラだったりするのです。
これを解消するためには、何が必要か?
私個人的には、監督や設計がいろんな会社と交流し、
各社の着工前の取り組みを勉強することで、
着工前につくりこむ図面の精度を高めていくことが重要だと思います。
そして図面の基準が無い会社は、
どこかの住宅FCやVCに加盟し、規格住宅を扱われるのも一つかと思います。
私自身が大きく関わらせていただいている、
2019年10月から本格的に稼働する、あるプロジェクト。
全国各地の住宅会社の売れ筋商品や
全国の優秀な若手設計士さんが設計したプランを規格住宅化し、
各商品に制度の高い図面がセットでついてきます。
ここのノウハウを活用して、
自社の設計や工事担当者の実務量を軽減していければ、
業界はもっと良くなると思っています。