鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3902回】 大切なことは、自社のファンをつくることであり、薄い名簿集めに意味は無い

2021年09月05日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界は、昔から

 

「名簿をどれだけ獲得できているのか?」

 

ということが、重要視されてきました。

 

名簿さえあれば、こちらからDMを送ったり、

訪問したり、電話を掛けたりと、

様々なアプローチが可能なので、

名簿を持っていると経営者や営業マンは安心したものです。

 

ただ、現代では、エンドユーザーが

欲しい情報に直接アプローチできる時代であり、

名簿を獲得するためにお金を使うのであれば、

自社のファンになっていただくために

お金を使った方が良い時代だと

個人的に思っています。

 

自分が興味関心がない会社から、

積極的にアプローチされたとしたら、

気持ち悪い、と思う方が大半だと思うのです。

(ご年配の方はそうでもないかもしれませんが・・・)

 

そしてリクルートさんや、保険代理店、

場合によっては自動車販売会社がやっている、

住宅購入相談窓口。

 

家づくりをする方に窓口まで来ていただき、

複数の住宅会社の紹介をして、

成約したら請負契約の5%をキックバックしてもらう、

というビジネスモデルですが、

これも徐々に限界が来ている模様。

 

というのは、第三者の情報提供を求めている方は、

自分で情報収集&分析ができない情弱の方が多く、

そういう方は注文住宅を建てにくくなってきているので、

このビジネスモデルもそのうち、限界が来るかと思います。

 

そして次に来ているビジネスモデルが、

家を検討している方の名簿を大量に集め、

その名簿を1件いくら、とか、月々いくらで売る、

というビジネスモデル。

 

YouTubeで大人気の方や、

元ZOZOの前澤さんが出資している、

myhmが取り組み始めたことですね。

 

成約して、多額の紹介料をもらうビジネスモデルから、

大量の名簿を加盟工務店に売って、小銭を積み重ねる、

というビジネスモデルに変わってきています。

 

時代の変化に合わせて、

新しいビジネスモデルが生まれてくることは、

素晴らしいことだと思います。

 

で、私自身は、これらのサービスについて、

どう思っているのかというと、

 

「薄い名簿をどれだけ多く集めるのであれば、

自社のファンになっていただくために欠かせない、

本質的な情報発信をすることに

お金と時間を使った方が良いのでは?」

 

ということです。

 

商売で最も大切なことは何か?

 

これをいつも考える癖付けができていると、

判断を誤らないような気がしています。

 

弊社がクライアント様にお勧めするのは、

商売の王道を堂々と突き進むこと。

 

超常連客、自社のファンを増やすことに、

時間とお金を投資していきましょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第3901回】 スペイン... | トップ | 【第3903回】 来場前に... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事