住宅業界は、昔から
「名簿をどれだけ獲得できているのか?」
ということが、重要視されてきました。
名簿さえあれば、こちらからDMを送ったり、
訪問したり、電話を掛けたりと、
様々なアプローチが可能なので、
名簿を持っていると経営者や営業マンは安心したものです。
ただ、現代では、エンドユーザーが
欲しい情報に直接アプローチできる時代であり、
名簿を獲得するためにお金を使うのであれば、
自社のファンになっていただくために
お金を使った方が良い時代だと
個人的に思っています。
自分が興味関心がない会社から、
積極的にアプローチされたとしたら、
気持ち悪い、と思う方が大半だと思うのです。
(ご年配の方はそうでもないかもしれませんが・・・)
そしてリクルートさんや、保険代理店、
場合によっては自動車販売会社がやっている、
住宅購入相談窓口。
家づくりをする方に窓口まで来ていただき、
複数の住宅会社の紹介をして、
成約したら請負契約の5%をキックバックしてもらう、
というビジネスモデルですが、
これも徐々に限界が来ている模様。
というのは、第三者の情報提供を求めている方は、
自分で情報収集&分析ができない情弱の方が多く、
そういう方は注文住宅を建てにくくなってきているので、
このビジネスモデルもそのうち、限界が来るかと思います。
そして次に来ているビジネスモデルが、
家を検討している方の名簿を大量に集め、
その名簿を1件いくら、とか、月々いくらで売る、
というビジネスモデル。
YouTubeで大人気の方や、
元ZOZOの前澤さんが出資している、
myhmが取り組み始めたことですね。
成約して、多額の紹介料をもらうビジネスモデルから、
大量の名簿を加盟工務店に売って、小銭を積み重ねる、
というビジネスモデルに変わってきています。
時代の変化に合わせて、
新しいビジネスモデルが生まれてくることは、
素晴らしいことだと思います。
で、私自身は、これらのサービスについて、
どう思っているのかというと、
「薄い名簿をどれだけ多く集めるのであれば、
自社のファンになっていただくために欠かせない、
本質的な情報発信をすることに
お金と時間を使った方が良いのでは?」
ということです。
商売で最も大切なことは何か?
これをいつも考える癖付けができていると、
判断を誤らないような気がしています。
弊社がクライアント様にお勧めするのは、
商売の王道を堂々と突き進むこと。
超常連客、自社のファンを増やすことに、
時間とお金を投資していきましょう。