鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3856回】 不振事業の立て直しの進め方

2021年07月21日 | 住宅コンサルタントとして

一つの事業を長年、やっていれば、

当然ながら良い時もあれば、悪い時もあります。

 

良い時には、その流れに乗って経営すれば良いのですが、

事業が不振の時は、どう手を打っていけば良いか?

 

そのことについてまとめたいと思います。

 

事業が不振になる原因は、多々あるかと思いますが、

個人的には下記の3つの要因が大きいと思っています。

 

・チームとしての方針が明確ではなく、

戦略も具体的では無いため、

各スタッフさんの動きがバラバラ

 

・戦略そのもののピントがズレている

 

・現場のスタッフさんの愛社精神が低く、

会社のため、お店のため、メンバーのために頑張る、

といった気持ちになれていない。

 

まず、業績不振の場合は、

分かりにくい方針、指示をやめて、

最も効果があると思われる方針を

シンプルに言い続けることが重要です。

 

小売業であれば、

とにかく売り場の商品アイテム数50を切らさない、とか

レジでお客様に必ずこの商品をおススメする、など。

 

住宅会社であれば、

着座時に必ずこの商品の特徴を

このツールを使ってお伝えする、とか、

この動画を必ず着座時にお見せする、など。

 

スタッフさんのレベルによりますが、

不振の際は方針は1つに絞るのが良いかと思います。

 

1つのことを徹底させることで、

個々のベクトルがバラバラだったものを

チーム全体で合わせることで、確実に良くなります。

 

次に戦略そのものがズレている場合ですが、

これは本当にまずいです。

 

戦略がズレていると、

スタッフのベクトルが1つになり、

推進力が上がるほど、正解から離れて行ってしまいます。

 

業績不振の際は、原点に戻って、

 

我が社のメインのお客様は誰か?

そのお客様は何を求めているか?

その求める商品・サービスを開発した場合、ライバルに勝てるのか?

 

ということを考えて、勝てる商品・サービスを開発する、

ということが良いでしょう。

 

そしてその商品・サービスをどう告知して、

来店されたお客様にどう販売していくのか、

ということを見直し、改善を繰り返すことで、

お客様に支持していただけるようになるでしょう。

 

現場のスタッフさんのモチベーションが低い場合、

低くなっている要因を明確にして、

それを取り除く必要があります。

 

ただ多くの場合、トップや上司の

姿勢や人間性に問題があることが多いかな、

と個人的に思っています。

 

シンプルで分かりやすい方針・戦略。

そしてそれがズレていないこと。

更には、現場のスタッフさんのモチベーションが高い。

 

業績が不振の事業をお抱えの場合、

この3点がクリアできているかをチェックしてみると良いでしょう。


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