鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3123回】 やりたい仕事をするためには?

2019年07月19日 | 住宅コンサルタントとして

おそらく大半の方が、自分がやりたい仕事に就けている訳では無いと思います。

 

早く寿司を握りたいと思っている寿司職人さんの見習いさんは、

来る日も来る日もお皿洗いやお店の掃除ばかりさせられている、

なんてこともあるでしょうし、

早く試合に出て活躍したいと思っているスポーツ選手が

ずっと二軍でトレーニングばかり、ということもあるでしょう。

 

自分がやりたい仕事に就くためには、

今、与えられた仕事で圧倒的な成果を出し、

基本、周囲に認められることが必要であって、

自分の意思だけではなれる訳では無いということを

知っておかなくてはなりません。

 

最近の自己啓発系の本であったり、

芸人さんや自称カリスマ経営者を気取っている方たちが、

とにかく自分のやりたいことに挑戦し、貫けと言っていることの裏で、

周囲に認めていただけないと、やりたいことをやらせてもらえない、

という組織で働く際のルールや現実が抜けていることに、

勘違いをしない若い方が多くならなければ、と思っています。

 

自分がやりたいことをやる。

そのために、どこかで修業することは大切でしょう。

 

ただ、その会社で修業を積ませてもらって、

自分はある一定の経験を積めたので次のステージへ、

と考え、行動する人が居たとしたら、

それって皆さんどう思いますか?

 

完全に自分のことしか考えていない。

周囲に感謝の気持ちもない。

 

周囲の人がそういう人を応援するでしょうか?

 

実際、私が以前働かせていただいていた会社で、

 

「俺、二年経ったらこの会社を辞め、独立するんです」

 

と言っていた新卒の方がいましたが、

自分のことしか考えない奴だな、と思い、

私、距離を思いっきり取ってしまいました。

 

いつか次のステージに行くにしても、

その会社で学ばせていただいたことに対して

しっかりと成果でお返ししてから次にいかないと・・・。

 

自分のことしか考えていない奴を

応援して下さる方もいないですし、

何より運気が上がる訳ないですよね?

 

コツコツと努力し、

与えられた環境の中で成果を出し、

周囲の人やお客様に貢献できるビジネスパーソンが、

はじめて自分のやりたいことを実現できるのだと

個人的に思っています。

 

そして

 

「自分がやりたいことをやるために、自分のことしか考えていない奴は

誰からも必要とされなくなるし、運も下がり、ツキもなくなる」

 

「人と違う花を咲かせることは悪いことではないが、

人から必要とされる花でなければ意味が無い」

 

という現実もどこかの段階で誰かが教えてあげなくてはならないのでは、

と最近、強く感じます。


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