鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1820回】 能力と経験が不足している部下に、どう結果を出させるか?

2015年12月25日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様で、
自分の中でメチャメチャ腑に落ちることを教えていただきました。

どの住宅会社もそうですが、実績を出してきたベテランがマネージャーになります。

基本的な営業・接客のやり方はありますが、
住宅の場合、何が難しいかと言うと、商品が非常に分かりにくいのです。
車や宝石と違って、完成品を販売する訳では無いですので(建売住宅は除く)、
お客様は分かっているようでなかなかわからない。
しかも購買頻度も低いので、基準もよくわかっておられない。

そんな中で営業や販売のマニュアルをただ実践するだけでは、
営業マンはやはりお客様に選んでいただけない、
という現実があるのです。

いろんな会社で、営業マネージャーは自身の経験を踏まえ、指導していきます。

能力も高く、経験も積んだ自分の過去や現在をベースに
部下に指導していくのです。

でも、部下は経験も能力もまだまだ未熟。
基礎体力もできていない部下に、
能力が高く、多くの経験を積んだマネージャーの基準で指導しても、
それで本当に部下がお客様から選ばれるようになるのか?

経験も少なく、能力もまだまだの部下にどうやって成功体験を積んでもらうのか?
そこをもっと考えて指導しなくてはならないのでは、ということを
クライアント様の幹部の方がおっしゃっていたのです。

「自分のやり方で自分自身は売れる。
そんなの当たり前。
問題は、経験も能力も不足している部下がどうすれば選んでもらえるか、
ということだろ!」
「店長は結局、どうやって若手、新人に成果を出させるか、だろ!」

ということをおっしゃっておられました。

もう、本当に腑に落ちました。
自分自身、全く気づけていなかったですね、こうしたことに・・・。

「こういうやリ方をすれば、お客様に選んでいただける」
ということは当然ながら分かっていますが、
あくまでそれは、ある一定の能力と経験を積んだ方しかできないのではないか?
と考える良いきっかけを頂戴できました。

住宅業界に特化したコンサルタントとして10年、お仕事をさせていただいておりますが、
まだまだ自分自身、気づいていないこと、認識不足なことが多々あり、
自分の未熟さを痛感します。
クライアント様から教えていただくことも本当に多いのです。

もっと精進しなければ・・・。
まだまだ勉強しなくては・・・。
私自身、課題山積みです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする