長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

二階貸しましょ お望みならば

2011-05-08 09:03:16 | Weblog
今朝、蕎麦を打つために家から、spice cafeの前を通っていたら、
人がいた。5時過ぎ。やはりきのうのテレビの影響か・・?
天真庵の前にも、人がいる。「墨田ぶらり下町音楽祭」のパンフを
自転車にまたがったまま読んでいる。
このブログも、昨日の訪問者が1000人を越えている。
けっこう人気番組なんやね、「アド街・・」
ぼくは、中学校時代の友だちと新宿で飲んでいたけど・・
上野くんといって、生徒会長だった友だち。今は小学校の教頭先生。
彼が生徒会長になるときの応援演説をぼくがやった。もうひとり
は、上野とライバルだった子の応援演説をしたsくん。彼は今の内閣の
副大臣として活躍している。まことに不思議な飲み会。中学校時代の
友だちと話をしていると、その時代にタイムスリップするのが、いい。

今日は「竹の日」
大分から森上仁先生がやってくる。

明日は、「TKG」だけど、いつものように20食しか用意しないので、
わざわざ遠くからくる、みたいなことは無駄足になる可能性があります。
平常心で、いきましょう。4年も続いたので、まだまだ持続できるお店に
なると思うので・・
夜は「易の勉強会」 不思議な雰囲気の勉強会。

明後日は「英語で蕎麦会」
この会も10年以上続いている。

水曜日は「かっぽれ」と「ダメ中」
まいこ先生のスケジュールにあわせたら、ダブルブッキングになった。
一階が「ダメ中」 二階が「かっぽれ」
こんな都都逸がある。

二階貸しましょ お望みならば 下も貸しましょ 後家じゃもの


東京ノスタルジー喫茶

2011-05-07 08:39:23 | Weblog
少し雨模様だけど、今日も5時に起きて
バンバン元気に蕎麦を打ち、石臼でマタリをガリガリひいて
「水出し珈琲」をしかけ、松岡美絵さんのピアノをCDでききながら、
朝日新聞を読んでいた。表紙の下の本の広告のところに、
「東京ノスタルジー喫茶」(発行 エンターブレイン)というのがのって
いた。今本屋に並んでいる。天真庵もspice cafeも、並んで紹介されている。
押上の文花一丁目にある古色蒼然としたカフェ。

新聞の裏のテレビ蘭に目をやる。テレビ東京の9時の「出没アド街っく天国」
に「職人息づく昭和の街東あずま」となっている。昨日のブログで紹介した
「あずま・・ああ・わが妻・・」が、初めて紹介される。
九州や近畿には神話はやまのようにあるけど、江戸には希少でめずらしい。
「復刻サイダー&限定カレー 古民家そば」と予告されてある。
ふたつはわかるけど、「古民家そば」って、どこなんだろう?まさかうちでは
ないよな、と思いながら、店内の水出しコーヒーの器具とか、珈琲専用の石臼
などを見た。でもなんだかいやな予感・・

先日、矍鑠とした老人がきた。今年の初めころに「読売新聞」に、
spice cafeと天真庵が紹介されたことがある。その記事を読んで
新宿からきたらしい。先日は2回目になる。少し足がおぼつかないけど、
背筋がぴんとしていて、不思議なオーラにつつまれている。
「ほぼブラジルとチケット」と、大きな声で。「え?」と思わず答えたら
「墨田ぶらり下町音楽祭のチケット」だという。うれしくなった。
「ジャズのイベントはけっこうあるけど、クラシック、しかも本格的なものが
少ない。この墨田ぶらり下町音楽祭は楽しみだ」といった。
またまたうれしくなった。珈琲を出す時に、「お砂糖ミルクどうしますか?」
ときくと「ここの珈琲は、なにも足さずに飲むのが一番」と一喝された。
3分くらいで飲み干し、「秋のジャズもくるよ」とのこと。
いろいろな人と出会い、出会う人の役にたてる。そんな思いで、こんな
仕事をしているのだとつくづく思う。「お店のありかた」を
名前も知らない老人に教えていただいた思いがした。

今日は「エリカ庵」
コリコリになった体をほぐしてもらう日。
リセットしたり、原点にもどすのは、いいことだ。

明日は「竹細工の日」
ニューヨークのメトロポリタン美術館に作品が
おさめられた森上仁さんがやってくる。
「仁」・・・愛ということ。名前負けしない慈悲深い人だ。

ダットサン とTKG

2011-05-06 08:48:50 | Weblog
天真庵のオリジナルブレンドは「ほぼブラジル」という。
昔、ボボ・ブラジルというレスラーがいた。古い話で、
知っている人と知らない人の間に断層がある。
「レスカ」というメニューも、知ってる世代と、知らない世代に断層がある。
2007年に開店したときから「ガレット」をメニューに入れていた。
当時は、7割くらい(男性は9割)は、「ガレット?」という感じだった。
今は、7割以上の人が、普通になった。連休中は、フライパンが焼け付く、
くらいガレットを焼いた。いろいろな時代を生きれて幸せな気分。

ダットサン・・そんな車があったことも、今は昔。
ぼくたちが、大学に入学した昭和50年のころ、法学部の
学生は、「ダットサン」を必ず買った。車ではなく、民法の本。
法学者・我妻栄という人が書いたものだ。今日散歩しながら、とある小さな神社の前でそんなことを思い出した。

金曜日の夜に、「犬を飼うということ」という番組をやっている。
天真庵の裏の文花団地が舞台になっている。よく歩道橋がでてくるけど、
北十間側沿いの道を、明治通りまで歩いていくと、「福神橋」
があり、その先にローソンがあり、その奥に小さな神社がある。
「吾嬬神社」という。日本人にとっては、大事な神社。

明日の夜のアド街ック天国は、「東あずま」。
天真庵のある文花も、昔は「あずま町」といわれていた。
日本武尊(やまとたけるのみこと)と、弟橘比売命(おとたちばなひめ)
を祀ってあるこの神社のことを、きっと紹介すると思う。
「ああ、わが妻よ」・・・というのが、この国の始まるころの神話に
あり、この界隈の人は町の名や、お店の名前や、商品の名前によくつかった。
東京にも「神話」にまつわるようなところがあるのがうれしい。
5月15日に「墨田ぶらり下町音楽祭」があり、これもきっと紹介される
と思う。この音楽祭も、「神話」になればいい、というくらいいい。

「TKG」
最近、若い子たちの間で流行しているらしい。「今日の締めは、TKG・・ボリボリ」
天真庵では、月曜日の朝だけ、やっている。

明日は「エリカ庵」
エリカ庵のおかげで、五十肩も終りに近づいてきた。

明後日は「竹細工の日」
大分県から、竹の材料とか道具にまじって、水なんかがおくられてくる。
豊前(ぶぜん)・・・大分はほんとうに豊かな県。








子どもの日

2011-05-05 08:58:29 | Weblog
菖蒲湯に入って元気になる日。
大人になると、菖蒲を寸胴にいけて、そこでお茶や
お酒を飲む日。盃に、菖蒲の葉の先をきって浮かべて飲むと、
粋な感じになる。

今日の天声人語に、東北の言葉の「までい」がのっていた。
丁寧に、とか、こころをこめて、という意味で、「真手」
からきたそうだ。いろいろな人たちの、「手」で築かれてきた
文化や日常の生活が、一瞬にして崩壊した。でも、またいろいろな
人の「手」や、さしのべられた「手」で、また前にすすもうとしている。
「じっと手を見る」・・・自分の手で、何かできることを、毎日こつこつ
やっていく。すると何かが見えてくる。

今日は「家で蕎麦を」という要望があったので、5時前から起きて
元気に蕎麦をうった。五十肩も、連休の苦行みたいな蕎麦うちで
だいぶよくなってきた。蕎麦を打つ手であり、珈琲の焙煎や抽出を
する「手」でもある。これから水出しコーヒーの季節。この時期は
毎日、石臼で珈琲豆を挽き、一滴一滴の水で、水出し珈琲をつくる。
珈琲の豆も、水の一滴一滴も、粒々皆辛苦の賜物。
持続可能で低エネルギーな生活、スローライフというのは、
「手」でつくっていくものだ。きっと。

今日は木曜日だけど、通常営業。
明日は代休。

5月15日(日)は「墨田ぶらり下町音楽祭」
7日(土)の「アド街ック天国」で、紹介されるので、
前売りチケットは、はやいうちどうぞ。3000円(500円は
義援金)



今日は緑の日

2011-05-04 08:50:39 | Weblog
新緑がまぶしいくらいきれいだ。
庭の山野草たちも花をさかせたり、「久保さんの黄瀬戸の花器にいけて!」
と声がきこえるような時があったりする。冬眠からめざめたメダカたちも毎朝
「ごはん食べたい」とかしましく泳いでいる。昨年の夏は暑すぎて、へたった「釣り花」も、もなかやの前で元気な緑を謳歌している。きっと秋には、きれいな花を咲かす
に違いない。「緑の重大なことを知らない人は、人生を構築することができない」
と、昭和の哲人・中村天風先生がいわれた。連休の真ん中に「ついで」みたいな感じがする「緑の日」だけど、今年はとくに考えなおす日になればと思う。
昨日は近くの「子育てセンター」のスタッフの人が、スウィートピーの花をいっぱい
もってきてくれた。久保さんの焼締めの花器に投げ入れて、石臼の上においたら
階段下がパーっと明るくなった。

先日、般若くんが金沢から遊びにきた。といっても般若くんのにいちゃん。
若いころ池袋に住んでいて、そこの大家さんが「70を過ぎたので、いつ旅立つ
かわからないので、遊びにおいで」といわれて、きたらしい。弟くんも「大家」
さんにめぐまれているけど、これは兄弟とも、もって生まれた「人徳」かもしれない。
彼は池袋のアパートで暮らしながら、目白のヨネクラボクシングジムに通った。
同門というか、不思議な縁で繋がっている。
般若くんの個展もそろそろ始まる。ヨッシーも桃子も元気そうだ。

5月15日は「墨田ぶらり下町音楽祭」
ヨッシーが現代音楽をやってくれた場所で、今年は
N響の山根さんが演奏してくれる。これまた不思議なえにし。

本来は休みだけど、今日明日は営業します。
金曜日が代休。昨日も3時過ぎで蕎麦が売り切れた。
今日も五十肩のリハビリみたいな感じで、蕎麦をばんばん打った。
肩の痛みが消えたら、またボクシングジムへ通う予定。


ながさきくんからメールがきた。

2011-05-03 08:55:02 | Weblog
天真庵の玄関の脇に飾ってある版画の作者であり、庭師の長崎くんから
メールがきた。イギリスでしばらく作庭をし、最近日本にかえってきた。
若い庭師たちとも横のネットワークのつながりを大事にし、今回は被災地で
「今、自分にできること」を実行している。「おれも!」と思われた方は、
ご一報ください。感謝。


皆様へ


東京で庭の仕事をしておりますN-treeの長崎と申します。
先日、宮城県塩竈、石巻をまわってボランティア活動をしてきました。
なぜなら,庭師としてできる事があると感じたからです。


被災地は人手が必要とされています。そして今、庭師(土を扱う人)が貢献できる時だと思いました。
心に、もやもやしているものがありました。それは情報と頭と現実がうまくつなげられなかったからでした。
『被災地から元気をもらった』とよくメディアで聞きますが本当のことだとわかりました。
現場に足を運び、五感で受けとったものはもやもやを力に変えてくれました。


連休明け5月8日(日)から一週間被災地での活動を予定しております。
今回、この動きに賛同される方の力をお借りしたいと思いメールしました。
作業はドロだしです。写真を添付しましたが、今はとにかく梅雨、暖かくなる前に町からドロを無くす作業が先決だと思いました。
雨の時はヘドロ、乾くと粉塵、腐ったものや産廃独特のにおいがします。津波のドロは細かく、繊維の中にかなり入っていく感じです。
塩分を含んでおりたくさんの庭の樹木がやられています。
道路まで出せば産廃は解体業者が処分できるのですが、人力でしかできない作業もたくさんあります。
能力を効率よく発揮でき、連係がとれるチームで動けば力になる事ができると思います。


同時に被害の少なかった松島の支援も大事なことがわかりました。
河北新聞で『宮城を元気にする復興は松島から』という記事がありました。この長い被災での疲労は心配です。
被災地を離れる前に松島の、円通院の庭を歩きました。震災後考えていた庭に何ができるのかが少し見えた気もしました。
燈籠が崩れているところもありますので積み直しもできればと思っております。


活動予定場所は石巻市
石巻市災害ボランティアセンター http://msv3151.c-bosai.jp/?module=blog&eid=14092&blk_id=11416
ですが,受け入れ状況によって変わるかもしれません。テント生活になります。


今回の災害はとにかく広範囲にわたります。支援もかなり長期的になると思いますし、援助の内容も変化していく事でしょう。
被災地の風景の移り変わりを肌で感じることは、自然と人との関係を追求する我々の体性感覚を深めてくれる気がしています。
厳しい社会状況とは思いますが、皆様のご協力お願い致します。


長崎剛志
平成23年 4月25日


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長崎 剛志 / Takeshi Nagasaki


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今日は月曜日 月曜日の朝は卵かけごはん

2011-05-02 05:46:45 | Weblog
今日は、ゴールデンウィークに中にあって、普通の日。
でも月曜日。月曜日の朝は卵かけごはん。

無農薬のお米を炊く。卵は、平飼いの卵。醤油は、そばやの命、「かえし」を
使う。出汁をとった後の、かつおやさばやうるめいわしでつくった「ふりかけ」
をかけると、違った次元の食べ物になる。味噌汁は、押上味噌。天真庵の味噌部屋で
毎年つくる手前味噌だ。つけものは、縁ある人たちにつくってもらったり、自家製を
使っている。珈琲はつかないが、ワンコイン500円ぽっきり。
そんな感じだ。

今週の土曜日、7日の「アド街っく天国」で「東あずま」の特集がある。
15日の「墨田ぶらり下町音楽祭」が紹介される。先日の番組の後に、
予告編を見たら、spice cafeの外観と、天真庵の中の内観がでていた。
ひょっとしたら、「うらぶれた文花一丁目のcafe」のふたつが、紹介される
かも?spice cafeは、もちろんカレーだけど、天真庵は、蕎麦でもガレットで
もなく、「卵かけごはん」だったりして?
そうしたら、来週から、人形町の老舗みたいに、「卵かけごはん」とか
「軍鶏の親子どんぶり」が看板のお店になったりして・・・
「農家ごはん・天真食堂」

じょうだんをいっている時間はない。
昨日は殺人的に込んだので、そばを元気に打たなくては・・・
毎日毎日、粒々皆辛苦の好日。
「なんでもない1日」を、好日にするには、なんでもないことを
こつこつと繰返していく中の刹那で、何かキラリとするものを、
自分で発見するしかない。最近つくづくそう思う。感謝。

易占神社

2011-05-01 08:35:15 | Weblog
今日は、「占の日」。今年311の前に突然はじまったものだけど、
「勉強会」も「占の日」も、いろいろな無駄のない縁でつながった人が
やってくる。何かを占ってほしい方は電話で予約をしてきてほしい。
30分3000円也。

昨日は「花の会」だった。宇部から原田先生が颯爽とやってこられた。
昨日は、菖蒲をいけた。寸胴に、植物の茎の乾燥したものを、V字に
削って、「くばり」をつつくる。人生も、建物も津波の防波堤もみな
「土台」が大切。これができたら、8割完成したといってもいい。
次に、花の真をきめ、その景色によって、本勝手か逆勝手になる。
掛軸を真ん中にして、その左におくのが本勝手、逆が逆勝手ということだ。

葉っぱは、みんなばらばらにして、でこぼこ具合で、真を中心に、ぼこを
表、つまり中をぼこにする。葉は、短いものを前にして、組み合わせる。
理屈や黄金率は、方程式みたいなものがあるが、季節や花や葉の具合によって
工夫をする、その裁量が素晴らしい。
きまったら、寸胴に水をはる。名鏡止水とは、いいえて妙だ。日本人は
古来より、この水際を大切にしてきた。お花は「たし算」と思っていたが、
削いで捨てて捨てての「引き算」だというのを、やってみてわかった。
水際・・・政治家や経営者の美学として、「ひき際」というのも、大事
なところだ。長く感じた3月4月が終わった。
新緑の五月。「ゆずり葉」のように、古い体質のリーダーが、退き、
新しい芽吹きの季節になってほしいものだ。

昨日のお花は、今日軽井沢で演奏するやまねさんも参加し、
戦車くんも初参加した。やまねさんのコンサートが7月1日に
天真庵でやることになった。

5月15日(日)の「墨田ぶらり下町音楽祭」も、やまねさんが
演奏してくれる。贅沢な1日。
「なんでもない日」が、音楽を聴いたりすることで、晴れやかな1日に
なったりする。そんななにげない好日が、幸せだと、最近つくづく思う。
「なんでもない日」に、一杯の珈琲を飲むことにより、元気になる。
そんなお店にしたいとも思う。 感謝。