発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

戦い済んで、日が暮れて

2013年07月24日 | 日記
 7月19日のコンサートは、盛況だったけど、野外だったので、遠くから「○○党をよろしく、○△×□をどうぞよろしく」というBGMが入り、少しだけ苦笑を呼んだ。
 投票日は仕事があった。早朝に投票所に行こうとすれば行けなくもなかったが、時間に余裕を持つために、期日前投票に行った。区役所のエレベーターの中で、入場券を忘れていることに気がついたけど、宣誓書を書くだけで、スムーズに投票できた。
 まあ、新聞が予想していた通りといえばその通りの結果になった。
 それにしても、他人にだけ投票させて平気なのかという投票率。
 選挙に行った自分の票は、投票率100%だった場合の約2倍の効果があったことになり、なんだか得した気分である(……のか?)

 さて、関心があるのは、どのような景気回復になるかということである。はたして景気は回復するのか、それはどのくらい維持できるのか。
 原発再稼働が景気回復に不可欠? 廃炉にするまでに原発のために投下されてきた莫大な資本を回収しなければならないということだろうが、誰か得をし「続け」、その富が再分配され「続け」られるというのならまだよし、長い目でみて誰ひとりとして得をしないと思っているから、私は原発再稼働を支持できないでいる。
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文明堂、ロートレック、徒競走とくれば……

2013年07月19日 | 物見遊山
 福岡市博物館エントランスで、福岡市立西陵高校管弦楽部のトワイライトコンサート。
 高校生オーケストラの演奏会である。
 一昨年の九州山口高校オーケストラフェスタでは、長崎北高校と西陵高校はとても上手かったと思う。
 音楽についてはあまり詳しくなく、ただチャンスがあれば聴いてるだけのクラシックファンである私だが、どちらの楽団も、とりあえずそんな私がオーケストラに必要と思っている「安心して聴ける整然としたストリングス」(のためには、日々の精進が必要なんだろうなあ、たぶん)を備えた部だったと思うけど、毎年人が入れ替わるのが部活だからなあ。
 などと思っているうちにコンサートが始まる。
 博物館から持ち出せるスタッキングチェアを全部並べても立ち見が出る人気である。
 最初の曲「天国と地獄序曲」は、「カステラ1番電話は2番」あるいはフレンチカンカン、あるいは運動会のBGMとしてあまりに有名であるが、結構長い曲で、「カステラ1番♪」が始まるまでに、長い前降りがある。しかもヴァイオリンの長いソロ演奏が必要で、これに耐えうるヴァイオリニストが不可欠なはずだが……いたっ!! 背の高い三年女子のコンサートマスターが、平然と演奏してみせた。おお、かっこいい。彼女は皆の憧れの先輩に違いない。
 オーケストラにつきもののソロ演奏。予選突破、金賞受賞、全国大会出場のためには不可欠なものだ。
 曲と楽器によっては、ほんの一小節か二小節しかない場合もあるけど、この数秒のために何年も練習を重ねてるんだろうなあ、と思ったりすることもあるよ。
 ともかく一時間ほどでコンサートは終わった。
 ここに何度も書いてる。よいアコースティック演奏は、傷んだ脳を修復してくれると私は信じてるけど、今回も、かなり修復された気分になって家路につくことができた。
 
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久々更新

2013年07月07日 | 日記
 6月は更新ほとんどなしで、一体何をやっていたのだ自分は。とりあえず働いていた。で、れいによって時々映画をみたり博物館や美術館に行っていた。
 さきの衆院選のときに、原発再稼働を公約していたのは、幸福実現党で、自民党ではなかった。
 自民党が再稼働を公約していたら、どの程度勝てたのかな、と思う。
 「もんじゅ」無期限運転休止命令を待つ必要もない。核燃料再処理システムはとっくに破綻している。
 日本を核攻撃するのにミサイルは要らない。原子力発電所について思いつくふたつの方法のうち、「電源」と、もうひとつはあまりにも簡単で怖くてここには書けない。北の工作員を何百人も上陸させる必要など全くない。
 他者の攻撃を待たなくても、地震や津波で、福島のようなことが同時多発に起きたとしたらどうなるのだ。どう優先順位をつけるのか。それでも再稼働する、新設計画を推進する、と言っている人たちはどんな得をするのか。地震が起きず、テロ攻撃を遮断できても、核燃料再処理システムは破綻しているのだ。2011より前の発電量として稼働をすると全国の原発から年間500トン出ることになる高レベル放射性廃棄物は、もう行き場がないことがはっきりした。将来にわたって、一時しのぎの保管を続けるしかないのだ。
 なんでそんな発電プラントを海外に輸出しようとするのだ。輸入するほうもするほうだ。一体全体誰がどんな得をするのか。
 原発を再稼働させない場合、あるいは廃炉とする場合の、地元の雇用や財政も大変な問題だと思うが、事故が起きた場合、より広い範囲地の人々の生活が担保されない事態となる。福島で台無しにされて復旧もかなわないでいる財産と生活手段のことだけではない。もっと広い範囲、悪ければ日本では済まない。人類滅亡がかかっている。

 途方もない無理を通そうとしているのではないか。
 景気回復には、膨大なエネルギー消費がついてまわらないといけないものなのか。
 一体何が欲しいのか。
 質素では不幸なのか。質素で幸福な社会というものは実現しないのか。
 原発再稼働なくして景気回復なしの状況は、実は円安がつくりだしたものではないのか。

 今度重大な事故があったとき、もう有権者は、電力会社に騙された、安全だと言っていたが嘘だったじゃないか、とは言えないんだよ。原発の現実を知った上での、それでも政権の言う「景気回復」を選んだということ。つまり自分たちの選択になるんだよ。



コメント (2)
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