発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

失われる夏 2020年7月のおぼえ

2020年07月31日 | 日記

◆肝が急速冷却

 昨日、運転していると、ラジオから緊急地震速報の音が。今この状況で地震ってどうするのよ。2011震災と熊本地震の記憶がよみがえり、ぞっとする。なにもなくてよかったが、地球の都合はひとの都合とはお構いなしだから。

◆夏をあきらめて?

 梅雨が明けた。変わらず本を作っている。外出は買い物と図書館くらいで、でもそんな数か月というのは、これまでにもあった。空は青いし、夏雲は限りなく白く美しい。ただ、ことに若い人々や子供たちには気の毒なことだと思う。夏になると、近所にあまり見かけない子供たちが遊んでたりするのだが、今年はそれがない。若い人だけじゃない、かけがえのない夏が損なわれている。誰かの努力の成果が、誰かの仕事が、損なわれている。それに対して有効に人智がはたらいているようにはあまり思えないでいる。

◆実際のところどうよ?(BGMは、ヒカシュー「マスク」)

 本当に知りたい数字は新聞には見つからない。いわんやテレビをや。だが、その新聞でも、新型コロナで亡くなる人が本当に少ないということはわかる。日本で年間に自死する人の数が、二万人台で、たぶん今年経済的な動機で自死する人の方が、新型コロナで亡くなる人よりはるかに多くなるだろう。

 感染者と回復者と死亡者の数でわかることは、春先と違い、今は症例が集まって医療機関で適切な治療ができるようになっているということだ。まだワクチンや特効薬がなくても、少なくとも日本では、普段元気で暮らしてる人たちは、命の危険はほとんどないように思える。

 検査数が増えれば感染者数も顕わになるただそれだけ。私が知りたいのは、そんな数字ではない。新型コロナにかかって本当に入院して管理する必要のある、言い換えれば、通常の風邪で入院に至るレベルの症状の人の数、集中治療室にいる重篤な状態の人の数、後遺症の傾向と、後遺症が残った人の数、それぞれの年齢と既往症の傾向が知りたい。なにか手洗い、マスク以外の対策が立てられると思うからだ。なにか人智が役に立っていない感がある。間抜けなマスクのせいか。せめてありやなしやの私の思考力と、仕事遂行能力と、生命力を損なわないために、自分はメンタルをやられないと決めている。

 

コメント
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