発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

11月のそのほか

2017年12月12日 | 日記

◆ザビエルさんに会いに

 九州国立博物館「桃山展〜大航海時代の日本美術」観覧。れいによって博多駅でランチ食べてバスターミナルから出かける。博多駅から太宰府への直通バスが通ってからは座りっぱなし2列+2列車両はラクチンなのでバスを選ぶことが多い。電車は速いが、座れなかったり、乗り換えがある。バスで眠れれば、速いのと同じことである。

 さて桃山展、信長、秀吉、家康の時代で「へうげもの」(山田芳裕のコミック)「イシュタルの娘」(大和和紀のコミック)それから、自分の記憶では「黄金の日日」がいちばん古いかな(眺めていると、池辺晋一郎作曲のテーマ曲と、ゆーっくり海に沈む大きな太陽のオープニングタイトル映像が浮かんでくる)。コミックやテレピから得た情報が多くても、博物館でそれらが現物とシナプスのようにつながり楽しく鑑賞できればよいではありませんか。展示してある家康の肖像は、小野通女(=小野“イシュタルの娘”於通)の手によると伝えられるものだ。茶の湯関連、九州国立博物館の代表的お宝、油滴天目、これは千利休から古田“へうげもの”織部、江戸時代には松江の松平不昧(ふまい)(まずい、と読みそうになるが)(その名の茶道流派が残る大名茶人)が所持していた名物中の名物である。掌サイズの満天の星空。もちろん

神戸市博物館のザビエルさん肖像。この写真は予告。ラスコー展を見に行ったときに撮ったもの。教科書でおなじみのザビエルさんです。

 あと、天正少年使節とか、日本二十六聖人とか、キリシタン関連の展示も多い。このあたりは、小社街道シリーズで扱った図版もいくつかあった。比較的時代が新しいものとしては、文化年間の高橋景保(伊能忠敬の先生。シーボルト事件により獄中死)の世界地図と、天保に鷹見泉石(渡辺華山の書いた肖像画で有名)が写したという「旧大陸図」である。見てて楽しい。

 

 これは撮影可の長谷川等伯の松林図レプリカ。もちろん真筆も来ておりました。

 せっかくなので太宰府の天神様にお参りに行く、ここは伊勢ヶ浜部屋の宿舎であることは以前書いた。

 これが11月23日。隣接する幼稚園である。11月の場所が済むと、福岡ではあちこちの幼稚園保育園で、力士を招いて餅つき大会をするのだが、今年はどうだったのだろう。

◆校了

 絵本が出るよ。クリスマスのお話。

 

コメント
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