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回答選択肢は必要十分か

2010-02-01 23:01:16 | IT
アンケートを見ていると、時々、回答選択肢が足りないものがある。

中には回答者が答えたくない項目もあるが、
それではアンケートを取る側の目的にそぐわなくなってしまい、
有効回答にならないケースもある。

例えば、年収(の区分)を問うアンケートは結構あるが、
回答選択肢に「わからない、答えたくない」があることも珍しくない。

ただ、年収を問うということは年収区分毎の傾向を見たいのだろうから、
「年収を答えない人」の回答は捨てざるを得ないこともあるだろう。

また、性別を問うのはごく普通だが、男/女以外の回答をしたい人もいるかもしれないし、
本当にどちらともいえない人もいるかもしれない。

その場合もアンケート実施者側のフィルタリングからは漏れるだろう。

ここで回答選択肢が足りない、というのはそういうケースではない。

例えば、「結婚」について聞く設問で「既婚」「未婚」の二択のケースは結構多い。
死別、離婚はどっちなの?というような場合だ。

「既婚(死別、離婚を含む)」とある場合はそれでカバーできるが、
現在結婚しているかどうかを問う場合は、未婚側に入れないといけないので、
回答の作り方には要注意ということになる。

先日困ったのは、「取っている新聞をすべて答えよ」という設問で、
「その他」はあるが、「新聞は取っていない」という選択肢がなく、
しかも最低一つは答えないと先へ進めないというものがあった。

これは思慮不足と言わざるを得ない。

このアンケートでは新聞を取っていない人をはじく必要があるのなら、
必ずその選択肢も用意しておいて、フィルタリングできるようにしておかないといけない。

選択肢を用意した人が、すべて網羅したつもりでも、
「どれでもない」というケースは本当にないのか、今一度精査する必要がある。

ここまではまじめな話。
先日TVであったアンケート、答えるのは出演しているタレントさんたちも入っていたが、
そこで面白い設問回答があったのでご紹介。

意外だなというか、なるほどというか、設問回答のあり方としては、
SEにも考えさせられる事柄でした。

一つは「バスタオルは1回使ったら洗うか」「何回か使ってから洗うか」という質問。

質問を作った人は、このどちらかに入らない人はいない、と考えたのだろうが、
私は「洗わない=1回使ったら捨てる」セレブもいるだろうと思った。

案の定、超セレブで有名な姉妹の姉は「一回使ったら妹にやる」との回答だった。

システム的にはこのほかに「バスタオル以外のものを使う」という選択もあってもいいし、
「拭かない」という回答があってもいい。
更に言うと「風呂には入らない」という回答もあり得るが、
合わせて「バスタオルは使わない」としてもよい。

ついでに蛇足だが、何度か使ってから洗う人の中には、
一回使ったくらいではバスタオルは汚くならない、
風呂上がりの体は汚くないからバスタオルも汚くない、
と説明する人も多くいた。

確かに拭いた直後のバスタオルはそれほど汚くないだろう。
しかし、濡れたままのバスタオルは雑菌の温床となり得るので、時間が経つと汚れる。

もう一つ。
「デパートでもらう紙袋はすぐ捨てるか」「取っておくか」という質問。
どちらを選択したか忘れたが「貰わない」という人がいた。

本来この人はどちらも選択できないはずだ、もらう紙袋がないんだから。

「デパートに行かない人」「デパートで買い物しない人」
「紙袋はもらわず、届けてもらう人」など、二択のいずれかに属さない人はもっといる。

つまり何がいいたいか、というと、SEにとっては常識なんだけど、
一見すべてを網羅していると思えても、必ずと言っていいほど例外があるということ。

そのあるかもしれない例外を救う仕掛けを持っていないとそこからバグが生じる。

なお、「必ず例外がある」と言い切ってしまうと、それは自己矛盾するので言い切れません。
なぜそれが自己矛盾かは考えてみてください。

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