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TVの低迷、別の見方、コンテンツかハードか

2009-02-07 23:25:00 | Weblog
電機、総崩れ 3月期、赤字2兆円迫る テレビなど主力失速(産経新聞) - goo ニュース

以前、みんな赤字なら怖くないと、先々に考えていた構造改革を
前倒ししているのでは、と書いた。

全くそういう様相がないとは言えないとも思うが、
やはり赤字にはしたくないのが経営者の本音だろう。
どうやら、経営者の思惑を超えたスピードで業績が低迷しているようだ。

最近「付加価値の崩壊」と言う言葉が盛んに言われている。

高付加価値製品が売れない、多少機能が落ちてもとにかく安ければ良い、
メーカーの提案する「付加価値」に消費者が価値を見出さなくなった、
「安近短」をキーワードに、旅行ならTDR、家で遊ぶならWiiやDS、
衣料品服飾品は、H&Mにユニクロ、と言うことのようだ。

TVも同様で、大画面が売れないらしい。
販売不振で売れ残った型落ちの価格低下がさらに新機種の足を引っ張る悪循環。

TVが思惑通り売れなくなったのは、なぜだろう。

最近の不況が消費マインドを冷え込ませたのは事実だろう。
「良いものより安いもの」の傾向がより強くなったと思われる。

しかし、それだけだろうか。

TVの大型化により、TVをキーとして家族をリビングへ呼び戻す、
2、3年前の展博での多機能TVの提案はそこにあったように思う。

TVでメールを読み、添付写真を見て、旅行のスケジュールを立てる、
レシピをテレビで確認、外出時はTVでエアコンの制御をする。

そんな生活は共感を呼ばない、と書いた記憶がある。
そのシーンがはまるのは、せいぜいDINKSくらいだ。

今は一家揃ってTVを見るシーン自体が減っているはず。
ないとは言わない、みんなで一緒に見た方が楽しい番組もいっぱいある。

でも見たいものが違う時、録画して見るか、別の、例えば自室のTVで見る。
大画面TVを一つ買うより、中小のTVを複数買う方が理にかなっている。
つまり、大画面である必要がない。

もう一つ、重要なポイント。
それはコンテンツ。

端的に言えば、見たいTV番組がない。
もう少し婉曲に言うと、わざわざ大画面の高画質高音質で見るほどの番組がない。

お笑いやトーク番組、いやドラマですら、高画質高音質を要求しない。

大画面が得意と言えば、映画やドキュメンタリー、自然科学ものだが、
ペイチャネルはどうか知らないが、CMでぶった切り、
放送時間枠に縛られてカットしまくりでは、興味半減。

スポーツ番組は、大画面が得意とするはずだが、今の放送スタイルでは、
じっくり見る気にならん。

BDとHD-DVDの争いに決着をつけたのも結局はコンテンツ。
コンテンツをTV局に任せているだけでは、大画面を欲しくなると思えない。
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