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紙幣にICチップが乗る日も近い

2007-02-13 10:18:03 | IT
ICチップ、最小・最薄更新 偽札防止など広がる用途(朝日新聞) - goo ニュース

ICチップ。

接触型と非接触型がある。

接触型の代表は、ICチップ付きのクレジットカードやキャッシュカード。
あの1cm角くらいの金色の四角い金属端子が見えている。

非接触型は、Felica、Suica、お財布ケータイ、Edyなどの電子マネー。
端子がないので外見からは分からない。
パスポートにも埋め込まれるようになった。

これまで最小のものは、日立のミューチップで、0.4ミリ角、厚みは0.06ミリ。
愛知万博の入場券に入っていたことをご存知の方もおられるかも。

ン?
あれはもっと大きかったよ。
透かしてみたり触ってみたら棒状だったはず。

そう思ったあなた、それはアンテナです。
チップ本体はアンテナの中央にありました。

で、2005年に日立のミューチップ担当者、経産省の課長の談によれば、
サイズは数十マイクロメーター、0.1ミリ厚の紙幣に漉き込める厚みを
目標としているということだった。

0.05ミリ角、0.005ミリ厚で、一気に目標達成。

紙幣に漉き込めば偽造防止に絶大な威力を発揮することは間違いない。

しかし、もし紙幣に漉き込むとしたら、その製造技術は絶対門外不出。

今や本物の紙幣と同じ紙を使った偽札が作られる時代。
このマイクロミューチップ(勝手な造語です)の製造技術が盗まれたら、
サイズや形状は違っても、紙に漉き込めるだけの物が作られたら、
偽造防止もあったもんじゃない。

このチップに書き込まれているのは単なる数字の羅列(38桁相当)
紙幣に使う数字の範囲やそのロジックを秘密にすることはできないから
(真贋のチェックに使うので、公開せざるを得ない)
製造技術が漏れたら、大変なことになる。

あるいは真贋チェックロジックを公開せず、
チップ化して国が独占販売する方法も考えられるが、
それでは国内はともかく諸外国が納得しまい。

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