
2009/7/14、日比谷の東商ホールでの開催。
満員でほとんど空きなし。
係員も出て、空き席を探して回ったので、全員が座れるまで時間がかかり、
開演が10分ほど遅れた。
その間、「全員が座れるまで少しお待ちください」のアナウンスも
「本日は満員ですので、荷物を椅子に置かないで」系のアナウンスもなし。
***
ベルリン動物園で、親の育児放棄に遭って人工哺育により育てられた
ホッキョクグマ、クヌートのドキュメンタリー。
また、北極に住む自然のホッキョクグマの親子、
ベラルーシの親を失ったヒグマの兄弟と同時並行にその成長を追っている。
ナレーションは、藤井フミヤ。
クヌートは、双子として生まれたが、母親が育児放棄、
人工哺育に切り替えられたものの、兄弟は4日で死亡している。
誕生まもないころから、飼育係のトーマス・デルフラインが中心となって、
クヌートを愛情深く育てていく様子や、
一般公開で大人気になったことや、
クマ舎に単独で飼育されるようになるまでが描かれる。
自然界のホッキョクグマの親子は、内陸部(海岸から60キロ)の雪原で
三つ子として生まれたが、最も小さい1頭は巣穴では育ったものの、
海を目指して出発後、早々と死亡、残り2頭が母親とともに育ち、
やがて海に出て暮すようになるまで1年余の出来事が綴られる。
ベラルーシのヒグマは、生後4か月ほどで母親を亡くし
(ナレーションでは人間に殺された)自分たちで健気に生き、
やがて、生まれた巣穴に戻って冬を越すまでのやはり1年余が綴られていた。
最後に飼育係のトーマス・デルフラインが、
2008年9月に亡くなったこともテロップが出て映画は終わる。
**
トーマス・デルフラインは2008/9/22に死亡している。
ご冥福をお祈りする。
通常、ホッキョクグマが親離れをするのは2歳だそうで、
クヌートにとっても大変残念な出来事であったろうと推察する。
冒頭から自然界のホッキョクグマが温暖化による絶滅危惧種であると語られる。
それは事実だが、映画からは自然のクマでさえ危機感は感じられないし、
ましてやクヌートが地球温暖化の犠牲になっている感は全くない。
もともとそういうナレーションがあったのか疑問にさえ思う。
原題は「Knut und seine Freunde」(クヌートと彼の友達)
**
クヌートの母親は元サーカスに在籍していたホッキョクグマで、
過去にも育児放棄があったらしい。
クヌートは2006/12/5に誕生、映画の公開はドイツでは2008/3だから、
映画の中身はせいぜい1年分だ。
公式HPによれば、生後半年間の物語だそうだ。
自然界のホッキョクグマやヒグマに比べ、
あまり大きくなってない気がしたのはそのせいか。
*
さて、人工哺育のホッキョクグマと言えば何といっても、
愛媛県立とべ動物園(愛媛県砥部町)のピース。
1999年12月2日に生まれている。
2頭生まれ、1頭は母親に咬まれた傷がもとで死亡、ピースが生き残った。
まだ、目の開かないうちから、飼育係の高市さんが親代わりを務め、
9歳を過ぎた現在も元気だ。
TVでもドキュメンタリーが放送されたこともあり、
そちらの方が人工哺育についての突っ込みは鋭かったように思う。
ベルリン動物園にも、とべ動物園の人工哺育のニュースは伝わっているだろうし、
コンタクトを取ったことも考えられるが、映画の中では一切触れられない。
「アース」のときも感じたことだが、
温暖化云々はどうも取ってつけたような感があった。
しかも「アース」では本当に氷がなくて困っている(風な)
ホッキョクグマが登場したが、この映画のホッキョクグマは、
何をどう困っているのかさっぱり分からなかったし、
クヌートに至ってはぬくぬくと丸々と育ち、
ナレーションとのミスマッチというか違和感があった。
満員でほとんど空きなし。
係員も出て、空き席を探して回ったので、全員が座れるまで時間がかかり、
開演が10分ほど遅れた。
その間、「全員が座れるまで少しお待ちください」のアナウンスも
「本日は満員ですので、荷物を椅子に置かないで」系のアナウンスもなし。
***
ベルリン動物園で、親の育児放棄に遭って人工哺育により育てられた
ホッキョクグマ、クヌートのドキュメンタリー。
また、北極に住む自然のホッキョクグマの親子、
ベラルーシの親を失ったヒグマの兄弟と同時並行にその成長を追っている。
ナレーションは、藤井フミヤ。
クヌートは、双子として生まれたが、母親が育児放棄、
人工哺育に切り替えられたものの、兄弟は4日で死亡している。
誕生まもないころから、飼育係のトーマス・デルフラインが中心となって、
クヌートを愛情深く育てていく様子や、
一般公開で大人気になったことや、
クマ舎に単独で飼育されるようになるまでが描かれる。
自然界のホッキョクグマの親子は、内陸部(海岸から60キロ)の雪原で
三つ子として生まれたが、最も小さい1頭は巣穴では育ったものの、
海を目指して出発後、早々と死亡、残り2頭が母親とともに育ち、
やがて海に出て暮すようになるまで1年余の出来事が綴られる。
ベラルーシのヒグマは、生後4か月ほどで母親を亡くし
(ナレーションでは人間に殺された)自分たちで健気に生き、
やがて、生まれた巣穴に戻って冬を越すまでのやはり1年余が綴られていた。
最後に飼育係のトーマス・デルフラインが、
2008年9月に亡くなったこともテロップが出て映画は終わる。
**
トーマス・デルフラインは2008/9/22に死亡している。
ご冥福をお祈りする。
通常、ホッキョクグマが親離れをするのは2歳だそうで、
クヌートにとっても大変残念な出来事であったろうと推察する。
冒頭から自然界のホッキョクグマが温暖化による絶滅危惧種であると語られる。
それは事実だが、映画からは自然のクマでさえ危機感は感じられないし、
ましてやクヌートが地球温暖化の犠牲になっている感は全くない。
もともとそういうナレーションがあったのか疑問にさえ思う。
原題は「Knut und seine Freunde」(クヌートと彼の友達)
**
クヌートの母親は元サーカスに在籍していたホッキョクグマで、
過去にも育児放棄があったらしい。
クヌートは2006/12/5に誕生、映画の公開はドイツでは2008/3だから、
映画の中身はせいぜい1年分だ。
公式HPによれば、生後半年間の物語だそうだ。
自然界のホッキョクグマやヒグマに比べ、
あまり大きくなってない気がしたのはそのせいか。
*
さて、人工哺育のホッキョクグマと言えば何といっても、
愛媛県立とべ動物園(愛媛県砥部町)のピース。
1999年12月2日に生まれている。
2頭生まれ、1頭は母親に咬まれた傷がもとで死亡、ピースが生き残った。
まだ、目の開かないうちから、飼育係の高市さんが親代わりを務め、
9歳を過ぎた現在も元気だ。
TVでもドキュメンタリーが放送されたこともあり、
そちらの方が人工哺育についての突っ込みは鋭かったように思う。
ベルリン動物園にも、とべ動物園の人工哺育のニュースは伝わっているだろうし、
コンタクトを取ったことも考えられるが、映画の中では一切触れられない。
「アース」のときも感じたことだが、
温暖化云々はどうも取ってつけたような感があった。
しかも「アース」では本当に氷がなくて困っている(風な)
ホッキョクグマが登場したが、この映画のホッキョクグマは、
何をどう困っているのかさっぱり分からなかったし、
クヌートに至ってはぬくぬくと丸々と育ち、
ナレーションとのミスマッチというか違和感があった。
とは思いましたが、観ている時は難しいことを
考えずクヌートの愛らしさに惹かれてました。
北極とベラルーシに画面が変わると現実に引き
戻されるんですよね。
だからクヌート成長期+生き物地球紀行みたい
な。ところでトーマスは何故なくなったのでし
ょうか。いずれにしろご冥福をお祈りしたいで
す。
いろいろと大変なんだなと思いました。
本当はもう少しクヌートが大きくなってから
映画にしたかったんじゃないかと思います。
トーマスが死んでしまったからかもしれません。
死因はよくわかりません。
前々から重い病気だったと読んだ気もしますし、
心筋梗塞などで突然死だったとも聞いた気がします。
安楽死の件はWikiによればガセというか、
違う趣旨の元々の発言をいいように使われたらしいです。
>>最後に飼育係のトーマス・デルフラインが、2008年9月に亡くなったこともテロップが出て映画は終わる。
を読んで、ショックを受けております。
この作品でのトーマスとその仲間にはなかなか「幸福の一つのかたち」を見ていた私です。
お亡くなりになったことと、
せっかくのクヌートの成長記録がかなり早い段階
(公式ページでは生後半年)までしかないのとは、
関係があるかもしれません。
またデルフラインはwikiによれば、
Thomas Dörfleinですから、
デルフラインよりデュルフラインに近いと思います。
ドイツ語をカタカナで云々言っても
しょうがないですけど。