大相撲五月場所、１４日目、照ノ富士惜敗で優勝は持ち越し

１４日目。


今日は幕内、十両とも終盤に波乱。

まずは照ノ富士。
遠藤にうまく攻められ最後は捨て身というか、土俵際左からのすくい投げ。
遠藤は完全に裏返り背中から土俵の外に落ちたが、照ノ富士もほぼ同時に土俵に倒れた。
行事軍配は照ノ富士。ここで即座に物言い。
素人目には物言いは妥当だが、判定は取り直しがよさそうに思えた。
しかし、審判団の判断は行司差し違えで遠藤の勝ち。
スローで見ると確かに照ノ富士の右ひじがわずかに早く土俵についているが、遠藤も体がない。

相撲は生身の人間が行う格闘技なのだから、野球のアウトセーフ、ホームランかファウルか、などや、
テニスやバドミントンのライン上のインアウトのような厳密な判定がいるのかはいつも疑問。

体重１３０ｋｇだと小兵と言われる昨今、１５０ｋｇ、１８０ｋｇ、２００ｋｇの力士も多い。
純粋なスポーツと違い、怪我をしても休まず、痛みを堪えて頑張るのが美徳とされる競技なのに、
もう少し、力士の安全やけが防止に配慮した判定、規則があってもよさそうに思うがいかがか。

それはともかく、現在のルールでは一瞬でも早く土俵についた方が負け。
以前も書いたが、審判団の判断は絶対なので、照ノ富士の負けは負け。

これで照ノ富士は２敗、遠藤３敗で決着は明日に持ち越された。

結びの貴景勝対正代は、立ち合いの貴景勝のぶちかましにのけぞった正代は前もよく見ずに出る所を
いなされてもろくも土俵に落ち、貴景勝も３敗を維持。

千秋楽の取り組みは、今日の取り組みが終わった後に検討されたそうだ。
ま、貴景勝対照ノ富士は当然として遠藤は正代と。
照ノ富士勝てば優勝、負ければ優勝決定戦。遠藤も勝てば巴戦の可能性も。

そのほかでは高安１０勝目で関脇維持し、大関復帰の足掛かり。明日勝てば尚良し。
御嶽海９勝目で関脇昇格濃厚。
隆の勝１０敗目で平幕陥落濃厚。とすると９勝の若隆景と８勝の明生の三役昇進が濃厚。

優勝争いも面白いが、来場所への動きも楽しみ。

十両では宇良が勝って１１勝３敗。
十両最後の取り組みでは、一山本が終始攻勢で千代の皇を寄り倒し、１１勝３敗で並ぶことに。
明日、宇良は武将山、千代の皇は貴健斗。
十両優勝も気になる。

なお、大鵬の孫、貴闘力の息子の王鵬が足を傷めたらしい。
今場所勝ち越してはいるが気になるところ。
また、阿炎の幕下全勝優勝が決まっており、来場所の関取復帰が確実。
それにつけても朝乃山はどうなるでしょうね。