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映画「1917」@109シネマズ木場(2020/3/16)

2020-03-25 00:45:58 | 映画感想
2020/3/16、109シネマズ木場。4番シアター、F列を選択。
キャパ76席のシアターで観客は5人だった。

ウィルス騒ぎがない時でも平日の昼間だと5人程度のことはよくあるので特に驚きではない。
貸し切り状態だったこともよくある。

とはいえ、およそ1か月ぶりの映画館。
感染が怖くないわけではないが、買い物にも行くし、人にも会ったら挨拶もする。
ただ、面と向かって長話するわけでもなく、酔って大声で語り合うわけでもない。

換気の悪い密閉空間、人と人が密集、対面での発声 の3要素を避ければリスクは低いらしい。

109木場では、換気装置を作動させ、間をあけて席を販売するようにしているので、
こちらが知らない人と会話したり口論になったりしなければリスクは低いとみている。

本作は「全編ワンカット」がキャッチコピーで、アカデミー作品賞の呼び声も高かった作品。
実際には、作品賞、監督賞をはじめ10部門ノミネート、うち撮影、録音、視覚効果の3部門受賞。



監督サム・メンデス。
ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ・チャップマン、コリン・ファース、
ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロング。



1917/4/6。
木陰で休んでいたブレイク上等兵(ディーン・チャールズ・チャップマン)は、軍曹に起こされ、
すぐ横で休んでいたスコフィールド上等兵(ジョージ・マッケイ)を起こして一緒に軍曹についていく。

行った先には、エリンモア将軍(コリン・ファース)がいて、ドイツの偽装撤退に気づかず、
突撃準備をしているD連隊に撤退命令を伝達指令を指示される。
D連隊にはブレイクの兄を含めて1600名余りが従軍している。

指令書を携えたブレイクは嫌がるスコフィールドと一緒に塹壕を進み、前線へ向かう。
ドイツ兵の姿はなく、先へ進む二人。

ドイツ軍の陣地にはイギリス軍のそれよりもはるかに頑丈で立派な塹壕があった。
抜け道を探し、洞穴に入るとベッドが揃えてあり、ここでも二人は設備に驚愕する。

先へ行こうとしたとき、足元のワイヤートラップにドブネズミが引っ掛かり、爆弾が破裂、
スコフィールドは生き埋めになるも助かり、崩落する洞穴からやっと脱出する。

次の見つけたのは農家。
その先で、英軍機2機とドイツ軍機1機が空中戦を演じ、ドイツ軍機が被弾。
煙を上げながら、二人のいる納屋に突っ込んできて大破炎上した。

二人はドイツ軍パイロットを救い出したものの、ブレイクが刺されて死んでしまう。
早くもたった一人になってしまったスコフィールド。
果たして前線にたどり着き、撤退命令を伝えることができるのだろうか。
D連隊1600名と、ブレイクの兄の命運はスコフィールドの脚にかかっている。



「全編ワンカット」というキャッチコピーに、いくらなんでもそれはないよ、と思ったのは私だけではあるまい。
高々2時間ほどの尺の中に2日間の出来事を入れるのだから、早回しでもしなければワンカットでできるはずがない。

カット割りがなく、場面が連続している、と言う意味ではワンカットに近いのかもしれないが、全編ワンカットと言われると、
どこで切り替わっているのか気になってしまう。

具体的には暗転する場面や、キャストが全く映らないシーンが複数回あり、そこで切り替え、後につないだと思われる。

従来からもワンカットに見せる映画はあり、リアルワンカットの映画も存在するようだ。
リアルワンカットとまではいかなくても長回し(ロングテイク)もよく使われる技法で、
最近では「バードマン」「トゥモローワールド」などがすごかった。

ただ、室内の撮影でワンカットに見せることに比べると、屋外撮影のそれは格段に難しいらしい。



さて、史実にどこまで忠実かどうかは別として、特命を帯びた兵が戦場を駆け抜ける臨場感、
徐々に危険度が増していく緊迫感などの盛り上げ方は見る者を圧倒する。

突然狙撃を受けたり、敵兵もバラバラにいたりとやや理解しづらい面もあるが、相手も取り残されたと思えばあり得るのかも。
予告では一人のシーンが使われているのでいずれ一人にはなると思っていたが、早々と単独行動になってしまうのは驚いた。

2人の兵役は初見。

周りにコリン・ファースやマーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチといった有名どころを配していたので、
上下関係がリアルっぽく見えた。

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