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しかく、です。

2005-08-29 00:55:52 | Weblog
「刺客」と呼ばないで 自民、報道各社に申し入れ (朝日新聞) - goo ニュース

「しきゃく」と言う人もいるが、もともとは「しかく」です。

月日は百代の過客にして、行き交う人もまた旅人なり。
「つきひはひゃくだいのかかくにして、ゆきかうひともまたたびびとなり」

って習いませんでしたか。
なんで、「かかく」なんだろう、古文だからかな、と思った記憶があります。

まあでも日本語のおおらかなところでもあるし、いい加減なところでもあるんだろうけど、
間違いが多くの人に浸透し、ついには正しいとして使われるようになる。

例えば、

世論:「せろん」か「よろん」か。これはもうどっちが元々か判らん。

重複:本来「ちょうふく」だが、「じゅうふく」も普通になっている。

初孫:「ういまご」だが、「はつまご」と言う人のほうが多いかも。
 初を「うい」と読むのは、他に「初産」「初陣」などがある。

相殺:もちろん「そうさい」だが「そうさつ」でも変換されるところをみると、
 間違って読む人が多いようだ。

刺客:「しかく」だが、客を「かく」と読むのは、(前述の過客のほか)論客:ろんかくなどがある。
 「しきゃく」「ろんきゃく」でも変換されるところを見ると、誤読が多いようだ。

このほかにもたくさんあると思う。

最近の選挙関連報道を見ていて感じたことだが、
それなりの立場の人に間違った使い方をしている人がいて、
性格や立場上指摘する人もいないので、何度も繰り返されるうちに
浸透してしまった、ということはないのだろうか。

国会議員だったか、どこかの上場企業の社長だったか忘れたが、
順風満帆を「じゅんぷうまんぽ」と言った人や
大所高所を「おおしょこうしょ」と言った人がいる。

もちろん正解は、「じゅんぷうまんぱん」「たいしょこうしょ」だが。

実は、私も昔々受験勉強のときに英文和訳の日本語に「前口上」とあったのを、
口上(こうじょう)と言う言葉自体をクラスの誰も知らなかったので、
当然、前口上(まえこうじょう)も知る由がなく、
みんな勝手に「ぜんくじょう」「まえくじょう」などと読んでいた。

受験では漢字で書ければ良いので、読みや意味は知らなくてもすんだが、
「嘘も百遍言うと本当になる」は、まずいのではないか。
この場合は「嘘」ではなく、「間違い」「勘違い」の類ですがね。
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