ご承知の通り、「踊る」シリーズからの派生映画。
その意味では、交渉人真下正義と同じですが、
ストーリーは何の関係もありません。
(少し絡むかと思ったんですけどね、あっ、これもネタバレかな)
かなり詳しくストーリーを書いていますので、ご注意ください。
**
オープニングは、海から入り、町の上空へ。
東京拘置所(らしい)へつながっていく最近流行の空撮。
新宿で起きた強盗殺人事件。
事件の被疑者として任意で取り調べられていた警察官が突然逃げ出し、
挙句の果てにトラックに轢かれて即死。
警察官による強盗殺人にしてはおかしいとして、
室井は捜査を続けようとするが、取調べに問題があったとして、
死んだ警察官の母が捜査本部長であった室井慎次(柳葉敏郎)を告発。
室井慎次は逮捕されてしまう。
警視庁警察官の不祥事が警視正の逮捕により、
警察庁と警視庁の権力争いに変質していく。
室井の弁護は津田(柄本明)法律事務所の新米弁護士、小原久美子(田中麗奈)。
告発側の辣腕弁護士、灰島(八嶋智人)との駆け引きでは、
徐々に室井が不利な立場に追い込まれていく。
室井を側面から助けるのは、
前作で室井と敵対関係にあった新城(筧利夫)沖田(真矢みき)。
事件の裏には、何があるのか。
誰が何のために捜査を止めさせようとしているのか。
果たして真実は明らかになるのだろうか、そして室井の行く末は。
*
まあまあかな。
ところどころ、笑いを取る(はずの)シーンを挿入しているが、
あまり笑えなかった。
真下に比べて一般受けがどうなのかも気になります。
いくつか突っ込むところはあるが、まずはどうでもいいところから。
あれだけひどく車にはねられれば、ぐちゃぐちゃ。
あんなにきれいには死ねません。
血だらけのぼろぼろになるはずです。
そのままでは映像にできないほどだとおもいますが、
それでももう少しは工夫できたはず。
室井がシロかクロかの設定にしては弱い。
法律に詳しいわけではないので、間違っていたらどなたか指摘して欲しいが、
捜査本部長として指揮命令権の乱用で、被疑者を死に至らしめたと言うなら
共同正犯ではあっても共謀共同正犯ではないだろう。
そして、灰島(八嶋智人)は嫌味が良く表現できているのだが、
いまいち動機がはっきりしない。
損得勘定で言うなら、はっきり言って、5百万程度でなぜあそこまでやるか。
5百万なら絶対に引き合わない。
もっと深い根っこがあるなら別だが、
あの程度で「策士、策に溺れる」ようではあそこまでなれんよ。
早く動きすぎたのではないか。
あれだけ大きな影響力を持っているのに正面から攻める必要はなかった?
金髪の彼もね。行動が不可解だ。
灰島の手から漏れていたとしたら手抜きじゃないのかな。
今までの「踊る」は、頭でっかちのキャリアと、
現場主義の所轄とのせめぎあいだったが、
今度はさらに頭でっかちのオタクと、
キャリアでありながら現場に理解のある人間との戦いになっている。
これは「真下」も含めてそうだが、
脚本家はオタクに対してステレオタイプなイメージを持っているようだ。
また、
テーマのひとつに警察庁(NPA)と警視庁(MPD)の確執がありますが、
東京の人間以外には、ちとわかりづらい?
全体に説明不足の感がある。
なお、「裏設定集」と言うのがあって、
これを読むと各キャラクターの理解が深まるらしい。
その意味では、交渉人真下正義と同じですが、
ストーリーは何の関係もありません。
(少し絡むかと思ったんですけどね、あっ、これもネタバレかな)
かなり詳しくストーリーを書いていますので、ご注意ください。
**
オープニングは、海から入り、町の上空へ。
東京拘置所(らしい)へつながっていく最近流行の空撮。
新宿で起きた強盗殺人事件。
事件の被疑者として任意で取り調べられていた警察官が突然逃げ出し、
挙句の果てにトラックに轢かれて即死。
警察官による強盗殺人にしてはおかしいとして、
室井は捜査を続けようとするが、取調べに問題があったとして、
死んだ警察官の母が捜査本部長であった室井慎次(柳葉敏郎)を告発。
室井慎次は逮捕されてしまう。
警視庁警察官の不祥事が警視正の逮捕により、
警察庁と警視庁の権力争いに変質していく。
室井の弁護は津田(柄本明)法律事務所の新米弁護士、小原久美子(田中麗奈)。
告発側の辣腕弁護士、灰島(八嶋智人)との駆け引きでは、
徐々に室井が不利な立場に追い込まれていく。
室井を側面から助けるのは、
前作で室井と敵対関係にあった新城(筧利夫)沖田(真矢みき)。
事件の裏には、何があるのか。
誰が何のために捜査を止めさせようとしているのか。
果たして真実は明らかになるのだろうか、そして室井の行く末は。
*
まあまあかな。
ところどころ、笑いを取る(はずの)シーンを挿入しているが、
あまり笑えなかった。
真下に比べて一般受けがどうなのかも気になります。
いくつか突っ込むところはあるが、まずはどうでもいいところから。
あれだけひどく車にはねられれば、ぐちゃぐちゃ。
あんなにきれいには死ねません。
血だらけのぼろぼろになるはずです。
そのままでは映像にできないほどだとおもいますが、
それでももう少しは工夫できたはず。
室井がシロかクロかの設定にしては弱い。
法律に詳しいわけではないので、間違っていたらどなたか指摘して欲しいが、
捜査本部長として指揮命令権の乱用で、被疑者を死に至らしめたと言うなら
共同正犯ではあっても共謀共同正犯ではないだろう。
そして、灰島(八嶋智人)は嫌味が良く表現できているのだが、
いまいち動機がはっきりしない。
損得勘定で言うなら、はっきり言って、5百万程度でなぜあそこまでやるか。
5百万なら絶対に引き合わない。
もっと深い根っこがあるなら別だが、
あの程度で「策士、策に溺れる」ようではあそこまでなれんよ。
早く動きすぎたのではないか。
あれだけ大きな影響力を持っているのに正面から攻める必要はなかった?
金髪の彼もね。行動が不可解だ。
灰島の手から漏れていたとしたら手抜きじゃないのかな。
今までの「踊る」は、頭でっかちのキャリアと、
現場主義の所轄とのせめぎあいだったが、
今度はさらに頭でっかちのオタクと、
キャリアでありながら現場に理解のある人間との戦いになっている。
これは「真下」も含めてそうだが、
脚本家はオタクに対してステレオタイプなイメージを持っているようだ。
また、
テーマのひとつに警察庁(NPA)と警視庁(MPD)の確執がありますが、
東京の人間以外には、ちとわかりづらい?
全体に説明不足の感がある。
なお、「裏設定集」と言うのがあって、
これを読むと各キャラクターの理解が深まるらしい。
私の感じた事とほとんど同じで嬉しい限りです。
本当に動機が薄いところが多いですよね、この作品は。
だからどうしても脚本に弱さを感じてしまいますよね。
それじゃ、これからもよろしくです。
では、また!
確かに突っ込みどころ満載でしたね。
ところで、この踊るシリーズ、パンフレットを読まないとわからない、とか以前のシリーズを見てないとわからない、っていうのも場合によりけりですよね。犯人はまだいいとしても、灰島さんの裏設定は本編で少しぐらいふれても良かった気も…。
コメントにお返事させていただいたので、良かったら目を通してやってくださると嬉しいです。