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マラソンは怖い

2008-01-28 11:35:01 | スポーツ
「怖い」と言っても恐怖の怖いではない。
魔の35キロ過ぎ、と言ってもいいかもしれない。

最初に断っておくが、私は福士加代子が好きだ。
あの性格もそうだし、5キロ10キロそしてハーフマラソンと
にこやかに快走する姿は見ていても楽しいし、苦しそうなのも好き。
けっして、順風満帆、無敵の試合ばかりではなかったが、
いつも応援したくなる。

福士もなめてかかったわけではないだろうし、
監督だって軽く考えていたわけではないと思うが、
それでもやはり結果から見れば、
甘く見ていたと言われてもしょうがない。

何せ練習でもフルマラソンの距離を走ったことがないと言うから、
素人目にもちょっと無理だったんじゃないかと思う。

振り返ってみれば、やはり長距離ランナーとして強く、
2001年の大阪で当時の世界記録で初マラソン初優勝した渋井陽子も
2004年の大阪では27キロからの揺さぶりに30キロ過ぎで失速、
2007年の名古屋では35キロ近辺で失速、
同年の東京でも30キロ過ぎで失速した。

渋井がダメと言っているのではない。
失速したレースの間にも2004年ベルリンで当時の日本記録、
2006年の名古屋では2位に入っているし、
失速したとはいえ、今まで10位以下になったことは一度もない。

そんな渋井でさえ35キロは魔の距離なのだ。

ゴール寸前でフラフラになる、と言えば今年の箱根駅伝を思い出すが、
1984年ロス五輪で意識もうろうとなったガブリエラ・アンデルセンが有名。
もう20年以上も前のことだが、いまだに鮮明に記憶にある。
(なにかあるたびに放送されたからでもある)

あの時は周囲が止めなかったことがかなり問題視された。
本人は「オリンピックでの初めての女子マラソン」ということで、
フラフラになりながらもどうしてもゴールしたかったと言うことのようだ。

今回の福士はあそこまでひどくは無かったが、本人の意思とは裏腹に、
足が上がらず、特につま先に力が入らず、つっかかって転んでいた。

ちなみに老人がよくこけるのも、これと同じ現象。
段差に躓くと言うよりも、自分のつま先がひっかって転ぶ。
平らな何もないところで老人が転ぶのと同じ現象だ。

しかもいったん転んだら、なかなか立てない。
今年の箱根駅伝5区、順天堂大の小野選手を思い出した。
小野は脱水症状で低血糖症を起こして力が入らなかったらしい。

福士はそこまでではなかったようだが、
それでも力が入らないのは痛々しかった。

マラソンは怖い。

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