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映画「リアル ~完全なる首長竜の日~」@109シネマズ木場

2013-06-05 21:05:27 | 映画感想
2013/6/3、109シネマズ木場。

佐藤健、綾瀬はるか、オダギリジョー、中谷美紀、堀部佳亮。



藤田浩市(佐藤健)は、1年前に自殺未遂して昏睡状態の妻、和淳美(綾瀬はるか)の意識下に
最新医療技術のセンシングにより入っていくことになった。

担当医の米村(堀部佳亮)と相原(中谷美紀)にレクチャーを受けながら、
浩市は淳美の意識に入っていく。

漫画家である淳美は昏睡の意識の中でも漫画を描き続けていた。
中断している猟奇殺人犯の物語「ルーミ」の続きを書いているのだ。

そして、かつて淳美が浩市に書いて渡した「首長竜の絵」がどうしてもいるという。

淳美に昏睡状態であることを理解させ、自殺の原因を探ろうとする浩市だが、
なかなか真意は探れない。

何度かセンシングを繰り返すうち、浩市は徐々に異常な幻覚に襲われるようになる。

敦美の漫画に出てくる残虐な死体の絵が実体化して見えたり、
水に濡れた少年が浩市を恨めしそうに見ていたりする。

幻覚はセンシングの中だけではなく、浩市の現実の世界で見えるようになる。

淳美は時に激しく、時に弱弱しく、無茶をしたりもする。

ある時敦美は意識下のマンションから外に出たいと言い出し、
浩市が付いていくと、そこは小学校時代を過ごした飛古根島だった。

果たして首長竜に秘められた秘密とは。
浩市は敦美の意思を確かめることができるのか。

物語は意外な方向へ進んでいく。



同名の小説があり、それが原作ではあるが、
設定展開ともかなり違っているらしい。

小説では、淳美と浩市は姉弟であり、浩市は既に死亡していること。
自殺未遂を起こし昏睡状態である淳美が事実を知るのは、
相原医師のコンタクトによるものであること。

淳美の意識の中で浩市を演じていたのは、別の自殺者の意識で最後には消滅する、
これは映画ではモリオにその役回りがあたえられたのだろう。

また小説の最後はアンハッピーエンドとなっているようだ。



事前情報をほとんどいれずに見たので、かなり予想外の展開だった。

イメージは「インセプション」

どれが現実でどれが意識なのか、現実世界では現実だと分かっていても、
意識下でそれが自分の意識下で現実でないと理解するのは難しい。

現実だと思っているものすべてが実は意識の中だけのことなのかもしれない、
夢の中だって触感はあるし、痛さも暑さも寒さも感じるから。

VFXは見事。
リアリティではなく、フィロソフィカル・ゾンビや意識がぼやけている時の表現が良い。

リゾートが失敗したのは、モリオ事件の余韻ともいうべき浩市の思い込みであって
現実にはうまく行っていたのかもしれない。

あの廃墟が一瞬でもいいからちゃんとなっている姿がみてみたかった。

**追記**

劇中出てくる青い車。
シトロエンだとは分かったが、後で調べようと思ってすっかり忘れていた。
さっき他人様のブログを見て思い出した。

シトロエンC3です。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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デジタル画像 (ノルウェーまだ~む)
2013-06-16 11:36:33
デジタルな映像だったり、ぼやけていたりがより一層い空間をうまく出していましたね。
なかなか面白い映画でした。
返信する
ノルウェーまだ~むさんへ (KGR)
2013-06-16 14:32:39
映像表現が面白く、かつ分かりやすく、良かったです。
返信する

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