2015/11/7、TOHOシネマズ錦糸町。
スクリーン5。
後方列は中央が空いていなかったのでC列を選択したが前過ぎた。
E列でも良いくらい。
**
1作目のようないわゆる「巨大迷路」は出てこない。
冒頭に前作のシーンが少しだけ出てくるが、設定の説明はなく物語が始まるため、
前作を見ていないと人物の相関関係すら判らない。
見ていても、終盤に一気に語られた世界観や設定の整理は必要。
そこで前作のおさらいをしておこう。
物語は記憶を一時的に失った一人の青年トーマス(ディラン・オブライエン)が、
多くの若者が閉じ込められた広場(グレード)に送り込まれるところから始まる。
グレードを囲む壁の向こうの巨大迷路には人を襲う怪獣グリーバーが潜んでいる。
ランナーと呼ばれる2名が迷路を調べるため、毎日壁の向こうに入り夕方帰ってくる。
トーマスは、集団になじめないが、リーダーを助けたことからランナーに抜擢され、
倒したグリーバーのパーツを使って迷路の探査を行う。
暫くして、テレサ(カラ・スコデラリオ)と言う女性が送り込まれると、
普段はグレードに入らないグリーバーが広場に侵入し、みんなを襲って大勢が死ぬ。
トーマスはWCKD(ウィックド)が若者を迷路に送り込んでいたことを思い出す。
新リーダーのギャリーはトーマスを追放しようとするが、
トーマスはテレサ、ミンホ(キーホン・リー)、
ニュート(トーマス・ブロディ・サングスター)らとともに迷路の先を目指す。
トーマスらはぎりぎりで迷路を抜け、研究室のようなところに入る。
そこでは研究員らしき女性(パトリシア・クラークソン)がビデオで状況説明を行った。
曰く
「地球は太陽フレアによって壊滅、致死性の高い凶暴化ウイルスが蔓延、
人類は存亡の危機にある。
ウィルス耐性が高ストレス下で起こるため、耐性のありそうな若者を迷路に送った」
と言うのだ。
直後、女性は何者かに襲われ拳銃自殺(実は偽装)してビデオは終わる。
その時、外部から武装集団が乱入し、トーマスら全員を連れて行く。
武装集団はトーマスらをヘリに乗せ、もう安心だ、と言いながらどこかへ連れて行く。
周りには砂漠が広がり、トーマスらが閉じ込められていた迷路と広場が見えていた。
*
2作目。
もろに前作の続きで、冒頭は、トーマスらがヘリでどこかに着くシーンから。
突然、一群の何者か(=クランク)が襲ってきて、トーマスらは建物の中に逃げ込む。
建物のリーダーはジャンソン(エイダン・ギレン)。
食堂には大勢の若者がおり、巨大迷路が他にもあったことが分かる。
ただほとんどの者は着いて1日、2日であり、一番の古株と言われる
エイリス・ジョーンズ(ジェイコブ・ロフランド)ですら一週間程度。
食堂では10名ほどが名前を呼ばれ、別の区域に退出していった。
毎日何名かが安全な場所に移送されるらしい。
夜中、居室に忍び込んだエイリスに連れられたトーマスは、
人らしきものが台車に乗せられて、別の区画に運ばれていくのを見る。
果たしてその先には何があるのか。
ジャンソンの企みに気づいたトーマスらは建物から逃げるが、
もっと危険な状況に追い込まれる。
*
事情も分からず大人の論理に振り回される若者、と言ったところか。
展開が目まぐるしく変わり、先がなかなか読めないが、
ゾンビや退廃地区が出てくるとは思わなかった。
前作に比べ、さほど目新しくもない映画になってしまった感がある。
まあ、ゾンビと言っても最近の映画の設定ではウィルス性感染症の
発症患者と言うことで、太陽が怖いとかやたら遅いとかの
昔のゾンビ映画の設定からは外れている。
ただし、ゾンビ同士の共食いはなく、健常者だけを襲うお約束はその通りだ。
「ワールド・ウォーZ」のゾンビみたいなものか。
「アイアム・レジェンド」でも感染症の末路のようだったが、あちらは太陽に弱い。
前作では致死性が高いと言っていたと思ったが、脳を冒し凶暴化するウィルスのようで、
なかなか死なないようだ。
*
ウィルスにしろ細菌にしろ一部の人間が抗体を持っていて、耐性があることは不思議ではない。
パンデミックがあまりにも急激でワクチンを工業的に大量生産している暇がなく、
耐性のある人の命を削ってでも治療薬が必要だと言うのもあり得ることではあるが、
本作はウィルスの蔓延と耐性のある人間がいることは10年以上前に判明しており、、
症状を抑える方法もわかっているのに、未だに治療薬ができていないのはちょっと解せない。
*
あらためて前作を思い起こしてみると、グリーバーの針は
このウィルス「フレア」が仕込まれており、ストレスをかけることで
ウィルス耐性の発現を促す目的で若者たちをグレードに閉じ込めたのだろう。
ただ、それにしては悠長な仕掛けであり、
若者たちが「安定した社会」を作ってしまっては意味がない。
だからこそ異分子としてのトーマスが送り込まれたのかもしれないが、
このあたりは最終作「Death Cure」で解答が示されるのか。
ただ、この手の映画の設定の常ではあるが、
ウィルスが発症者が健常者のみ攻撃する理由は何か。
噛んだり引っ掻いたり、引っ張り込んで何をするのか。
スクリーン5。
後方列は中央が空いていなかったのでC列を選択したが前過ぎた。
E列でも良いくらい。
**
1作目のようないわゆる「巨大迷路」は出てこない。
冒頭に前作のシーンが少しだけ出てくるが、設定の説明はなく物語が始まるため、
前作を見ていないと人物の相関関係すら判らない。
見ていても、終盤に一気に語られた世界観や設定の整理は必要。
そこで前作のおさらいをしておこう。
物語は記憶を一時的に失った一人の青年トーマス(ディラン・オブライエン)が、
多くの若者が閉じ込められた広場(グレード)に送り込まれるところから始まる。
グレードを囲む壁の向こうの巨大迷路には人を襲う怪獣グリーバーが潜んでいる。
ランナーと呼ばれる2名が迷路を調べるため、毎日壁の向こうに入り夕方帰ってくる。
トーマスは、集団になじめないが、リーダーを助けたことからランナーに抜擢され、
倒したグリーバーのパーツを使って迷路の探査を行う。
暫くして、テレサ(カラ・スコデラリオ)と言う女性が送り込まれると、
普段はグレードに入らないグリーバーが広場に侵入し、みんなを襲って大勢が死ぬ。
トーマスはWCKD(ウィックド)が若者を迷路に送り込んでいたことを思い出す。
新リーダーのギャリーはトーマスを追放しようとするが、
トーマスはテレサ、ミンホ(キーホン・リー)、
ニュート(トーマス・ブロディ・サングスター)らとともに迷路の先を目指す。
トーマスらはぎりぎりで迷路を抜け、研究室のようなところに入る。
そこでは研究員らしき女性(パトリシア・クラークソン)がビデオで状況説明を行った。
曰く
「地球は太陽フレアによって壊滅、致死性の高い凶暴化ウイルスが蔓延、
人類は存亡の危機にある。
ウィルス耐性が高ストレス下で起こるため、耐性のありそうな若者を迷路に送った」
と言うのだ。
直後、女性は何者かに襲われ拳銃自殺(実は偽装)してビデオは終わる。
その時、外部から武装集団が乱入し、トーマスら全員を連れて行く。
武装集団はトーマスらをヘリに乗せ、もう安心だ、と言いながらどこかへ連れて行く。
周りには砂漠が広がり、トーマスらが閉じ込められていた迷路と広場が見えていた。
*
2作目。
もろに前作の続きで、冒頭は、トーマスらがヘリでどこかに着くシーンから。
突然、一群の何者か(=クランク)が襲ってきて、トーマスらは建物の中に逃げ込む。
建物のリーダーはジャンソン(エイダン・ギレン)。
食堂には大勢の若者がおり、巨大迷路が他にもあったことが分かる。
ただほとんどの者は着いて1日、2日であり、一番の古株と言われる
エイリス・ジョーンズ(ジェイコブ・ロフランド)ですら一週間程度。
食堂では10名ほどが名前を呼ばれ、別の区域に退出していった。
毎日何名かが安全な場所に移送されるらしい。
夜中、居室に忍び込んだエイリスに連れられたトーマスは、
人らしきものが台車に乗せられて、別の区画に運ばれていくのを見る。
果たしてその先には何があるのか。
ジャンソンの企みに気づいたトーマスらは建物から逃げるが、
もっと危険な状況に追い込まれる。
*
事情も分からず大人の論理に振り回される若者、と言ったところか。
展開が目まぐるしく変わり、先がなかなか読めないが、
ゾンビや退廃地区が出てくるとは思わなかった。
前作に比べ、さほど目新しくもない映画になってしまった感がある。
まあ、ゾンビと言っても最近の映画の設定ではウィルス性感染症の
発症患者と言うことで、太陽が怖いとかやたら遅いとかの
昔のゾンビ映画の設定からは外れている。
ただし、ゾンビ同士の共食いはなく、健常者だけを襲うお約束はその通りだ。
「ワールド・ウォーZ」のゾンビみたいなものか。
「アイアム・レジェンド」でも感染症の末路のようだったが、あちらは太陽に弱い。
前作では致死性が高いと言っていたと思ったが、脳を冒し凶暴化するウィルスのようで、
なかなか死なないようだ。
*
ウィルスにしろ細菌にしろ一部の人間が抗体を持っていて、耐性があることは不思議ではない。
パンデミックがあまりにも急激でワクチンを工業的に大量生産している暇がなく、
耐性のある人の命を削ってでも治療薬が必要だと言うのもあり得ることではあるが、
本作はウィルスの蔓延と耐性のある人間がいることは10年以上前に判明しており、、
症状を抑える方法もわかっているのに、未だに治療薬ができていないのはちょっと解せない。
*
あらためて前作を思い起こしてみると、グリーバーの針は
このウィルス「フレア」が仕込まれており、ストレスをかけることで
ウィルス耐性の発現を促す目的で若者たちをグレードに閉じ込めたのだろう。
ただ、それにしては悠長な仕掛けであり、
若者たちが「安定した社会」を作ってしまっては意味がない。
だからこそ異分子としてのトーマスが送り込まれたのかもしれないが、
このあたりは最終作「Death Cure」で解答が示されるのか。
ただ、この手の映画の設定の常ではあるが、
ウィルスが発症者が健常者のみ攻撃する理由は何か。
噛んだり引っ掻いたり、引っ張り込んで何をするのか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます