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「遺族が望むから死刑」の疑問

2010-11-10 01:55:53 | Weblog
「ぜひ死刑に」秋葉原事件遺族、初めて陳述(読売新聞) - goo ニュース

この事件に関しては遺族が望む望まないにかかわらず、
死刑になるべきと言うか、死刑に処すべき犯罪だとは思います。

しかし、いつも違和感を感じるのは「遺族が死刑を望む」と言う点。

確かに最高裁の判断基準(永山基準)の中に「遺族感情」と言うものがあるらしいですが、
じゃあ、死刑が相当の犯罪でも遺族が望まなければ死刑にしないのか、と言う疑問がある。

殺人事件の場合、事件に至った構図は考慮されてしかるべきだが、
事件に直接関係ない事情が考慮されるのはおかしい。

同じような罪を犯しても、遺族の感情で死刑になったりならなかったりするのはおかしいし、
遺族の感情を罰に近影するとしたら、それは復讐じゃないのか、
国家権力が復讐に加担するのが正義なのか。

逆に遺族の感情が加味されるとしたら、遺族がいない人はどうするの。
遺族がいても事件と関係ないところで、被害者はものすごくやな奴だと思われていて、
死んでしまえばいいと思われてたら、罪が軽くなるの。
変ですよね。

死刑と言う刑罰が存在する以上、死刑に値する罪は死刑。
遺族感情を無視していいとは言いませんが、殊更に言うのはおかしいと思っています。

うだうだ言いましたが、本件の場合は今まで聞き及ぶ範囲で判断すれば、
遺族感情に関わらず死刑相当だと思います。
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