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2016/6/11、ユナイテッドシネマ豊洲。
6番スクリーン。
スクリーンが高めのため、やや後ろ側のE列を選択。
**
ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン。
**
2013年の「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。
まずは登場人物を抑えておく。
前作ではSSから財務省に転身していたマイク・バニング
(ジェラルド・バトラー)はSSに復帰。
大統領は依然としてベンジャミン・アッシャー(アーロン・エッカート)。
前作では下院議長で大統領臨時代理だったアラン・トランブル
(モーガン・フリーマン)は副大統領に。
SS長官、リン・ジェイコブス(アンジェラ・バセット)や
国防長官、ラス・マクミラン(メリッサ・レオ)は留任。
*
アメリカ軍は、結婚式に参列していた武器商人でテロリストでもある
アミール・バルカウィ(アロン・アバウトボウル)のドローンによる
爆撃攻撃を行い、式場を破壊、多くの参列者が爆死する。
*
アッシャー大統領の親友でもあるマイク・バニングはSSに復帰していた。
妻のレア(ラダ・ミッチェル)は妊娠中で、マイクは辞職願を書き始めていた。
ちょうどそのころ、イギリス首相が病死したとの連絡が入る。
ロンドンで国葬が行われることとなり、西側諸国の首脳が参列。
マイクは大統領に同行し、ロンドンに向かう。
葬儀会場のセント・ポール大聖堂に近づいたカナダ首相夫妻の乗る車が爆破され、
警官に化けたテロリストが攻撃を始める。
同時にテムズ川を行く貨物船が大爆破し、フランス首相は爆死、日本の首相は水死。
近衛兵が突然銃を乱射し、閲兵中のドイツ首相も死亡。
警官らも反撃するが、あまりにも唐突で急だったため大勢がやられる。
バニングはアッシャー大統領とジェイコブス長官を連れて車でマリン1(ヘリ)まで逃げるが、
ミサイル攻撃を受けて墜落してしまう。
米本国では緊急会議が招集され、トランブルを議長として軍参謀などを加えて
対応が行われるが、果たしてバニングと大統領の運命や、如何に。
**
展開はテンポよく、次々と襲いするピンチにもひるまず大統領を守る、
正義の具現者たるSSのエージェント、生身のスーパーウェポン。
ひと昔もふた昔も前の戦争映画のヒーローみたい。
小気味はよいが、あまりにも無敵すぎる。
前作にもまして残忍、非情なマイク・バニング。
敵をナイフで何度も突き刺したり、断末魔の叫びを敵のリーダーに聞かせたり。
アッシャーに殺す必要があったのかと聞かれ、平然と「いいえ」と答える有様。
それにしても無敵の不死身ぶりは超絶。
前作の活躍ぶりを見れば、SSに復帰させるのも無理はない。
*
前作で下院議長だったトランブルが今作では副大統領になっていたことから、
アッシャーは再選された設定だとわかる。
運転は6年ぶりとあったので、2期目を半分過ぎていることになる。
前作では敵は北朝鮮がらみだったが、今作はパキスタンに潜伏するテロリスト。
当分は共産主義より宗教的な敵対関係が主流になるんでしょうね。
*
前作の敵は多くは一般人に紛れ込んでいたが、今作では警察や近衛兵など、
大勢の公務員に忍び込ませており、その数からみても
到底一朝一夕にできるとは思えない。
まさにこの時まで満を持して計画を進めていたはずで、
テロ資材の調達などの取引だけでなく、相当の隠密性と組織力を
持っていたと思われるが本当に可能なのか。
そもそも、各国の首脳の移動に護衛車もパトカーもバイクの先導もつかず、
ましてや(日本の)首相が単独で乗った車が渋滞にはまるなど、
あまりにもありえない設定。
襲撃に対しては、アメリカ大統領の警護官だけがその役割を果たし、
他の国の首脳はまんまとやられてしまう。
字幕ではイギリスとアメリカの首脳以外全滅と出ていたが、
そもそもイギリス首相の葬儀に集まっているのだから、
もともとイギリスの首脳は死んでいるはずだ。
つまりアメリカ大統領以外の警護体制はまるでなっていないことになる。
それもアメリカのSSが優秀なだけで
イギリスが全面的に守ってくれたわけではない。
警察内部に大勢の反逆者を雇っていたことと言い、
イギリスの警護能力は最低、その威信は地に落ちているわけで、
ロンドンは復活しますなんてのんきなことを言っていていいのか。
*
カムラン・バルカウィは生放送にこだわりを見せていたが、
本当の生放送である意味はどこまであるのか。
生に見せかけた録画で何がまずいのかよくわからない。
また、殺害シーンを放送するにしても、致命的でない痛めつけをしてはいけない理屈はなく、
死なない程度、気絶しない程度に大統領を傷つけておく手は十分あったはずで、
それまで残虐残忍非情な行動をとっていたのに、最後はぶん殴るだけだった。
こういうことを言うと身もふたもないが、そもそもアメリカ大統領が殺害されても
アメリカがひっくり返ることはあるまい。
直ちに副大統領が大統領となるし、副大統領も死んだとしても
下院議長が大統領臨時代理(大統領代行)となる。
下院議長もダメな場合、上院議長と言いたいところだが、
上院議長は副大統領の兼務なのでこのケースでは既に死んでいるので、
新たに選出された上院仮議長が大統領代行となる。
さらに第18位まで大統領権限継承の順位が定められている。
(ただし、外国出身者を除く)
だからと言って大統領の生命が軽いわけではないが、
国がひっくり返るほどのことはない。
現にジョン・F・ケネディが死んだときもニクソンが辞任した時も
国政に大した混乱はなかったはずだ。
大統領の不遇に際し、副大統領が昇格することが前提で、
選挙では大統領候補+副大統領候補がセットになっている。
そう思うと、アーロン・エッカートとモーガン・フリーマンの
組み合わせはやや無理がある。
実例を細かくは調べていないが、大統領より30歳も年上の副大統領を
ペアにするのは実務上ないと思う。
なお、前作でモーガン・フリーマンが下院議長だったのも実は無理な設定で、
大統領権限順位第3位の人物が大統領より30も年上は考えにくい。
アメリカの下院議長は日本の衆議院議長のようなほんとの議長の役割ではなく、
実際の議事進行はしないらしい(代理の議長を指名する)
なお、本物の下院議長も代理の議長も「スピーカー」と呼ばれるので、
前作でのモーガン・フリーマンがどちらだったかは不明。
ただ、今回副大統領になっているので、元々大統領と同じ党だったと思われる。
、
6番スクリーン。
スクリーンが高めのため、やや後ろ側のE列を選択。
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ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン。
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2013年の「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。
まずは登場人物を抑えておく。
前作ではSSから財務省に転身していたマイク・バニング
(ジェラルド・バトラー)はSSに復帰。
大統領は依然としてベンジャミン・アッシャー(アーロン・エッカート)。
前作では下院議長で大統領臨時代理だったアラン・トランブル
(モーガン・フリーマン)は副大統領に。
SS長官、リン・ジェイコブス(アンジェラ・バセット)や
国防長官、ラス・マクミラン(メリッサ・レオ)は留任。
*
アメリカ軍は、結婚式に参列していた武器商人でテロリストでもある
アミール・バルカウィ(アロン・アバウトボウル)のドローンによる
爆撃攻撃を行い、式場を破壊、多くの参列者が爆死する。
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アッシャー大統領の親友でもあるマイク・バニングはSSに復帰していた。
妻のレア(ラダ・ミッチェル)は妊娠中で、マイクは辞職願を書き始めていた。
ちょうどそのころ、イギリス首相が病死したとの連絡が入る。
ロンドンで国葬が行われることとなり、西側諸国の首脳が参列。
マイクは大統領に同行し、ロンドンに向かう。
葬儀会場のセント・ポール大聖堂に近づいたカナダ首相夫妻の乗る車が爆破され、
警官に化けたテロリストが攻撃を始める。
同時にテムズ川を行く貨物船が大爆破し、フランス首相は爆死、日本の首相は水死。
近衛兵が突然銃を乱射し、閲兵中のドイツ首相も死亡。
警官らも反撃するが、あまりにも唐突で急だったため大勢がやられる。
バニングはアッシャー大統領とジェイコブス長官を連れて車でマリン1(ヘリ)まで逃げるが、
ミサイル攻撃を受けて墜落してしまう。
米本国では緊急会議が招集され、トランブルを議長として軍参謀などを加えて
対応が行われるが、果たしてバニングと大統領の運命や、如何に。
**
展開はテンポよく、次々と襲いするピンチにもひるまず大統領を守る、
正義の具現者たるSSのエージェント、生身のスーパーウェポン。
ひと昔もふた昔も前の戦争映画のヒーローみたい。
小気味はよいが、あまりにも無敵すぎる。
前作にもまして残忍、非情なマイク・バニング。
敵をナイフで何度も突き刺したり、断末魔の叫びを敵のリーダーに聞かせたり。
アッシャーに殺す必要があったのかと聞かれ、平然と「いいえ」と答える有様。
それにしても無敵の不死身ぶりは超絶。
前作の活躍ぶりを見れば、SSに復帰させるのも無理はない。
*
前作で下院議長だったトランブルが今作では副大統領になっていたことから、
アッシャーは再選された設定だとわかる。
運転は6年ぶりとあったので、2期目を半分過ぎていることになる。
前作では敵は北朝鮮がらみだったが、今作はパキスタンに潜伏するテロリスト。
当分は共産主義より宗教的な敵対関係が主流になるんでしょうね。
*
前作の敵は多くは一般人に紛れ込んでいたが、今作では警察や近衛兵など、
大勢の公務員に忍び込ませており、その数からみても
到底一朝一夕にできるとは思えない。
まさにこの時まで満を持して計画を進めていたはずで、
テロ資材の調達などの取引だけでなく、相当の隠密性と組織力を
持っていたと思われるが本当に可能なのか。
そもそも、各国の首脳の移動に護衛車もパトカーもバイクの先導もつかず、
ましてや(日本の)首相が単独で乗った車が渋滞にはまるなど、
あまりにもありえない設定。
襲撃に対しては、アメリカ大統領の警護官だけがその役割を果たし、
他の国の首脳はまんまとやられてしまう。
字幕ではイギリスとアメリカの首脳以外全滅と出ていたが、
そもそもイギリス首相の葬儀に集まっているのだから、
もともとイギリスの首脳は死んでいるはずだ。
つまりアメリカ大統領以外の警護体制はまるでなっていないことになる。
それもアメリカのSSが優秀なだけで
イギリスが全面的に守ってくれたわけではない。
警察内部に大勢の反逆者を雇っていたことと言い、
イギリスの警護能力は最低、その威信は地に落ちているわけで、
ロンドンは復活しますなんてのんきなことを言っていていいのか。
*
カムラン・バルカウィは生放送にこだわりを見せていたが、
本当の生放送である意味はどこまであるのか。
生に見せかけた録画で何がまずいのかよくわからない。
また、殺害シーンを放送するにしても、致命的でない痛めつけをしてはいけない理屈はなく、
死なない程度、気絶しない程度に大統領を傷つけておく手は十分あったはずで、
それまで残虐残忍非情な行動をとっていたのに、最後はぶん殴るだけだった。
こういうことを言うと身もふたもないが、そもそもアメリカ大統領が殺害されても
アメリカがひっくり返ることはあるまい。
直ちに副大統領が大統領となるし、副大統領も死んだとしても
下院議長が大統領臨時代理(大統領代行)となる。
下院議長もダメな場合、上院議長と言いたいところだが、
上院議長は副大統領の兼務なのでこのケースでは既に死んでいるので、
新たに選出された上院仮議長が大統領代行となる。
さらに第18位まで大統領権限継承の順位が定められている。
(ただし、外国出身者を除く)
だからと言って大統領の生命が軽いわけではないが、
国がひっくり返るほどのことはない。
現にジョン・F・ケネディが死んだときもニクソンが辞任した時も
国政に大した混乱はなかったはずだ。
大統領の不遇に際し、副大統領が昇格することが前提で、
選挙では大統領候補+副大統領候補がセットになっている。
そう思うと、アーロン・エッカートとモーガン・フリーマンの
組み合わせはやや無理がある。
実例を細かくは調べていないが、大統領より30歳も年上の副大統領を
ペアにするのは実務上ないと思う。
なお、前作でモーガン・フリーマンが下院議長だったのも実は無理な設定で、
大統領権限順位第3位の人物が大統領より30も年上は考えにくい。
アメリカの下院議長は日本の衆議院議長のようなほんとの議長の役割ではなく、
実際の議事進行はしないらしい(代理の議長を指名する)
なお、本物の下院議長も代理の議長も「スピーカー」と呼ばれるので、
前作でのモーガン・フリーマンがどちらだったかは不明。
ただ、今回副大統領になっているので、元々大統領と同じ党だったと思われる。
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