ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

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車リサイクル料の抜け穴

2005-06-10 16:09:25 | 
廃車同然ボロ車、中古市場席巻 解体業者がリサイクル料 (朝日新聞) - goo ニュース

こういう抜け穴もあるんですね。

新車は売買時に取っている。
既存の車は車検時にリサイクル料を取っているがその前に売ってしまえばリサイクル料を負担しなくていいと言うわけだ。

まあ、3年経てばすべての車が車検か廃車になるからこういうことはなくなるはずだ。

もともと問題の多いシステムで官僚の考えそうな仕掛けだと思う。
先取りは取りっぱぐれがなくていいだろうが、プール金を管理運営する組織がいる。

私も今年春の車検でリサイクル料を負担したが、リサイクル券として来たのはプリンタで打ったらしいぺらぺらの用紙。

これが何年も持つのか、
印刷は消えないのか、
なくしたらどうする、

そして、こんなちゃっちいものならいくらでも偽造するやつが出るぞ、

システムとして十分練ったのか。

海外への転売、最近増えているそうだ。年間何万台もあるらしい。
この海外転売のみを考えても何億円ものリサイクル料金が還付されないで余剰金として残ることになる。

年間6百万台からの新車登録があり、現像する普通車、軽合わせて7千万台超というからプール金に比べれば小さいものだが。
6百万台が販売され同数が解体されるとなると数百億円から1千億円の出入りがある。
プール金は、7千万台分で1兆円規模になるわけだ。

こりゃあ、しっかり管理する組織が要るよね、と考えるのも至極当然でしょう。

人だけじゃなくて、コンピュータもシステムも必要だ。
開発もしなくちゃいけないし維持もしなくちゃいけない。

7千万に上る個体を1つずつ識別して管理する仕掛け、年間の個体の増減が6百万×2もある。
住民基本台帳より複雑かも。

こういうものをぱっと法制化してさっさと作ってしまうんですから、日本の官僚はなんて頭脳明晰なんでしょう。

その結果として膨大な量のぺらぺらの紙が配りまくられるわけです。
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