災害によって中国の情報公開進む

広まる民間支援　情報公開で国民変化　四川大地震へ義援金数億元(産経新聞) - goo ニュース

今回の四川大地震は、中国の情報公開と言う意味では、
一定の促進材料となっているようだ。

どこかのＴＶ局では、最近の特に若者を中心とした愛国心の高まりから、
暴動が起こる可能性があると、ちょっと理解し難い論理展開をしていた。
どうしてそういう推論になるのかは理解できなかった。

ただ、情報公開の促進が、支援に＋に作用することは間違いないだろう。

現地の状況がわかれば、すぐ支援に行った方がいいのか、
混乱が収まるまで（受け入れ態勢ができるまで）
待った方がいいのかも分かるし、
何よりも、不足しているものや、どうすれば支援ができるのか、
そして義援金なども含めた全体の支援活動がどうなっているのかが分かる。

つまり、単に最新情報を発信するだけでなく、
その情報に対するレスポンスが取れるし、
またそのレスポンスを公開することでさらなる効果が期待できる。

ただし、そこには隠ぺいや恣意的なフィルタリング操作があってはならず、
正確で新しい情報を流すことが肝要だ。

余談だが、こういう災害の時に流れるデマ、流言飛語の類は、
情報不足から起こると言うことが知られている。

不足する情報を無意識に推測で埋めることで情報が補完され、
推測があたかも真実であるように伝わっていく。
そして正しい情報で修正されない限り、どんどん増幅していくのである。

いずれにせよ、まだまだ災害の全容は見えていないのに、
この段階で支援の動きが広まりつつあることは救助や復興に力となるだろう。