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明るいナショナル、パナソニックに統一

2008-01-10 22:31:42 | Weblog
パナソニックに社名変更、「ナショナル」廃止へ…松下電器(読売新聞) - goo ニュース

社名とブランド名の不一致。
これはよくあることである。

と、いうか、複数のブランドを持って差別化し、
それぞれを別のターゲットに売っていくのは常套手段であるし、
事業ごとにブランドを分けて展開することも普通に行われる。

しかし、同じ事業、同じ製品が、販売先の違いでブランドが違う、
つまり、同じものが国内では「ナショナル」海外では「パナソニック」では、
やりにくいのだろう。

国内外のブランド名を統一し、グローバル・ブランドとしたいと
考えるのは当然かもしれない。

ただ、驚くのは、松下ほどの大会社が、ブランド名の統一にとどまらず、
社名までブランド名に合わせる、と言うところだ。

過去にも知名度の高い会社でそういう例は多いと思うが、
これほどまでに大きい会社で社名を変えるのは珍しいのではないか。

さて、ナショナル、パナソニックについて振り返ってみると、
「松下電器」の「ナショナル」ブランドは、
国内では絶大な知名度であるが、海外で商標登録できないことから、
海外では「パナソニック」、国内では「ナショナル」の使い分けがされてきた。

しかし、国内でも徐々に「パナソニック」ブランドへの移行が進行し、
現在では白物家電や照明、水回りなどは「ナショナル」だが、
AV、PC、情報通信機器などは「パナソニック」となっている。

これらが全て、パナソニックブランドに統一されるということだ。

コーポレート・ブランドを展開する中で、
いつしかブランド名が社名を凌いで有名となり、
ブランド名が社名となってしまった例も挙げておこう。

松下はブランドの統一だけでは、いずれそういう事態が訪れ、
結局社名変更を余儀なくされる、と踏んだのかもしない。


例えば、リーガルコーポレーション。
1902年に設立された「日本製靴」は1961年「リーガル」ブランドの靴を発売。
以来、いつしか「リーガル」シューズの知名度は絶大なものとなり、
ついに1990年、社名が「リーガル」を冠することとなった。

例えば、ケンウッド。
1946年に設立された「春日無線」は、
1960年ブランド名である「トリオ」に社名を変更。
1961年に海外向けブランドとして「ケンウッド」製品を販売、
海外での絶大な人気を背景に、1986年社名を「ケンウッド」に変更した。
アメリカでの販売に際し「トリオ」がすでに登録されていたため、
「ケンウッド」にしたとされている。

例えばアシックス。
1949年設立された「鬼塚」(後の「オニツカ」)は、
「オニツカタイガー」のブランド名でスポーツシューズ全般の評価を高めた。
後に、何度かの吸収合併を経て、
1977年、ブランド名の一つであった「アシックス」に社名を変更している。
(オニツカタイガーのブランド名も残っている)
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