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DVD「パプリカ」

2007-10-21 23:25:28 | 映画感想
ずっと前に買っていて、見てはいたんだけど、ちゃんと見てなくて
もう一度見直してやっと感想を書くことができました。

筒井康隆の同名小説のアニメ映画化。
監督は「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」などの今敏(こん・さとし)

ストーリー展開を説明するのが非常に難しい映画。

***

主な登場人物は、
精神医療の研究所のサイコセラビスト千葉敦子(林原めぐみ)、
所長の島虎太朗(堀勝之祐)、
理事長の乾精次郎(江守徹)、
デブの研究員の時田浩作(古谷徹)、
研究員の小山内守男(山寺宏一)、
所長の友人で刑事の粉川利美(大塚明夫)、
そして、パプリカ。

***

精神医療研究所は、サイコセラピーマシンを使った治療を行っている。

千葉は時田の開発した夢に入り込むことのできる「DCミニ」を使い、
パプリカとして夢治療を行っている。

刑事の粉川もまたその治療を受ける者の一人だった。

しかし、それはまだ開発中であり、治療は極秘裏に行われていたはずだった。

ある日、開発中の「DCミニ」の試作機3台が盗まれる。
それはまだフィルタが不完全なものだった。

理事長に報告しているとき、突然、所長が意味不明なことを喋り出し、
窓から転落する。

すでに誰かがDCミニを使って所長の意識をコントロールしていたのだ。

研究員の一人、氷室が犯人と目されるが氷室は意識不明の重傷を負う。
時田は自ら、氷室の意識を探るため、DCミニを装着して氷室の夢に入り込む。
しかし、氷室は犯人ではなかった。

千葉とパプリカとなって夢に入り込むが、
そこに粉川の夢も混じってくるなど、
だんだんとコントロール不能の事態に陥るのだった。

果たして犯人はだれなのか、
今起こっていることは夢なのか現(うつつ)なのか、
千葉は、いやパプリカは、そして時田は夢から覚めることができるのか。

物語は見る者にとっても夢と現実の境界を喪失させながら展開する。

***

物語は難解で、1、2回見ただけでは、
ストーリー展開がよく把握できないかもしれない。
こういうジャンルは嫌いと言う人も多いかもしれませんね。

まあでもSFとしては突拍子もないこともなく、
「マトリックス」もアイデアはそれに近くないか。

CGアニメーションとしては非常によくできている。
最近の日本のアニメ映画は、方向性や表現手法は違っても、
総じて出来はすごくいい。

たとえば、この映画のほか、
「ストレンヂア」「ベクシル2077」「エクスマキナ」など。
私はアニメはCGが好き。

「スタジオ・何とか」のような手書きものは好きじゃないです。
(あくまで好き嫌い、良い悪いじゃありませんので誤解のないよう)

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