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映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」@109シネマズ木場

2014-11-18 21:24:39 | 映画感想
2014/11/17、109シネマズ木場。
スクリーン8、通路直後のE列を選択。
高さはちょうどです。


 
ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ



オスカー女優、グレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、
ハリウッドでの名声を捨てモナコ大公、レーニエ3世(ティム・ロス)に嫁ぐ。
1956年のことである。

それから5年、グレースは未だに宮殿の生活になじめずにいた。
お傍付きのマッヂ(パーカー・ポージー)はことあるごと反目、
赤十字との交渉もうまくいかず、グレースの気持ちを逆なでする。

そんなある日、アルフレッド・ヒッチコック(ロジャー・アシュトン・グリフィス)は、
新作「マーニー」の脚本を持ってグレースを訪ねる。
宮殿生活に辟易としていたグレースは大いに心を動かされる。

モナコ閣僚たちの反対を押し切って秘密裏に出演を受諾するが、
誰かのリークによってマスコミにばれてしまう。

その頃、モナコはフランスとの間に問題を抱えていた。
財政難のフランスがモナコに圧力をかけ、フランスへの納税を要求してきた。
映画出演リークもフランスと通じるスパイの仕業と思われた。

フランスはさらに要求をエスカレート。
モナコ企業までフランスへの納税を要求してきたのだ。

軍事的対抗手段を持たないモナコは各国の協力を得ようと画策するが失敗。
グレースは一世一代の大芝居を打つことを決意する。

**

監督によれば「史実に基づいてはいるが、歴史映画ではない。」とのこと。
また、グレース、レーニエ3世の実子が、美化され過ぎていて
史実ではないとも言っているらしい。
ともあれ、映画は映画、史実は史実。
映画がそのまま真実だと思う人はいないでしょう。

さて、細かい点はフィクションだとは言っても要所要所は史実を追うわけで、
時系列に史実を追ってはどうしても盛り上がりに欠ける。

赤十字舞踏会での名演説によって各国の心を動かしフランスの圧力にも抗しきったと
言いたいのであろうから、その部分がもっと盛り上がるようにはできなかったものか。

余分な部分を切り捨て焦点を絞り込んで大公や公妃の苦悩を表現できなかったのか。

スパイ騒動は入れるにしても、フランス語教室や表情の特訓は冗長。
その割には演説後の描写はあっさりしすぎ。

神父とのやり取りは克明ながら、夫婦関係、親子関係は希薄だし、
映画を断る件は要るにしても電話でヒッチコックを起こすシーンは必要か。



この点、スピルバーグの「リンカーン」は焦点を
「合衆国憲法修正第13条の成立の過程」に絞り掘り下げに成功している。

一方「アメリア 永遠の翼」はアメリア・エアハートの上っ面を流した感が強く、
盛り上がりに欠け、遭難に関しても監督独自の切り口が見られず、残念な出来だった。

本作はその間と言った感じ。

アメリカでの評判が少し気になって調べたが未公開だった。



個人的にグレース・ケリーとイングリッド・バーグマンの区別がつかない。

どちらもよく知らないので写真が似ているだけかもしれないが、
ジェイソン・サデイキスとエド・ヘルムズよりも判りにくい。
あるいはマット・デイモンとマーク・ウォルバーグより似ている。


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