千秋楽。
まずは幕内。
結びの一番は白鵬対照ノ富士の全勝対決。
立ち合い左の張り手が空振りとなった白鵬だが、右からのかちあげ(肘打ち、エルボウスマッシュ)が
照ノ富士のあごに決まった。
攻防の末、不利な体勢から、照ノ富士の右腕を両手で抱えて振り回し、照ノ富士を土俵に倒した。
勝つには勝った。
復活の全勝優勝は見事だが、昨日の正代戦の立ち合いと言い、勝てばいいのか、の声がまた出てきそうだ。
かちあげは突っ込んでくる相手の胸を肘で押し上げて立ち合いの勢いを殺すとともに相手の体を起こす技。
肘で顎を狙って一発KOを狙うための技ではない。
白鵬については何年も前から肘のサポーターが固すぎるという意見もある。
サポーターと言うよりアームガード、エルボウガード。過去には肘打ちで顔面を骨折した力士もいたらしい。
張り手も突っ張りの中で手が顔に当たったり、立ち合いの一瞬に相手の出足を削ぐためではあっても、
顎やほほを狙ったいわば「平手のフックパンチ」ではない。
今場所は白鵬に限らず、ビンタのような張り手が目立った。
平手フックはKO狙いでなければ、相手を怒らせるための技のようにも見える。
結びの一番でも白鵬の張り手が何度も照ノ富士の顔に飛び、照ノ富士が張り返すシーンもあった。
いずれも禁じ手でも、禁止用具でもないので非難される覚えはないのかもしれない。
横綱の品格云々ではなく、スポーツとしての相撲、格闘技としての相撲のルールが甘いのかも。
サポーターやテーピングについての規則は色ぐらいしかないようだ。
かつて日馬富士が黒のサポーターを肘にして怒られたことがあったが、翌日その上に白のサポーターをしていた。
つまり色の禁止事項(多分不文律)はあっても、形、固さ、厚みなどの規則はないようだ。
サッカー選手は脛を保護する固いサポーター、シンガードと言うらしいが、それを靴下の下につけている。
そのうちシンガードのような物をサポーターの下につける力士が現れないとも限らない。
体の衝突を伴う競技の場合、サポーターやガード、パッドで体を守るのは当然と言える。
典型的なのはアメリカン・フットボールでヘルメットやマウスピースのみならず、全身パッドで固めている。
しかし、それらはすべて衝突の緩和や防護のためであって相手に一撃を食らわせるためのものではない。
それに対戦相手も同等のパッド、ガードを付けているから安心して衝突ができる。
自分だけがパッド、ガードを付けて無防備の相手に対する攻撃用具として使うとすれば、ルール違反でないとしても
それでいいのか、勝てばいいのか、勝ちさえすれば何をやっても良いのか、違反でなければなんでもありなのか
非難されこそすれ、感動を与え称賛されるに値するとは思えない。
相手の肘打ちが嫌なら自分もアームガードを付けて肘打ちを防御すればいい・・‥のか?
神事、伝統、文化としての立場はわかるが、もう少し改革改善があっても良いのではないか。
品格とか品位とか古典的価値観ではなく、もう少し普遍的、具体的な規則を提言すべきでは。
何か問題があるたびに大相撲って一体どういう立ち位置なのか、と思うことはよくある。
*
さて、品位、風格の問題はさておき、幕内最高優勝は白鵬が全勝で飾った。
北の富士さんが「何か期するものがあったんじゃないか、優勝して引退するつもりだったのかな」と言っていたが、
来場所も頑張るらしい。
照ノ富士は優勝は成らなかったが14勝1敗の堂々の準優勝。
大関で2場所連続優勝またはそれに準ずる成績に該当し、臨時理事会の招集、横審への諮問を経て
横綱照ノ富士誕生の運びとなる。
来場所は東西横綱が並ぶ番付となる。
7勝対決の正代対高安は正代が勝ち、負け越しを免れたが、高安は大関取りどころか負け越し。
大関復帰はまた一からの出直しとなった。
高安は関脇を陥落するが、もう一人の関脇御嶽海は勝ち越しで、来場所は大関から関脇に陥落する朝乃山もいる。
小結は若隆景は平幕へ陥落だが、明生は勝ち越した。
朝乃山は来場所も全休確定なので、張出関脇を作ってもよさそうだがどうなりますか。
仮に小結の枠が2つ空けば、ともに10勝5敗、前頭2枚目の逸ノ城、同5枚目の豊昇龍の小結もありそう。
再入幕の宇良は今日も勝って10勝5敗。
新入幕の一山本と再入幕の千代の皇は一山本が勝って勝ち越し。
初日、幕内の1勝も十両の1勝もさほど変わらないといった発言は掻き消え、インタビューでは謙虚さが目立った。
幕内下位もさほど大きく負けた力士は少なく、十両からの入幕枠は少なそう。
筆頭の豊山の10勝、六枚目で優勝した12勝の水戸龍あたりが昇格か。
阿炎は破れて4敗で優勝決定戦ならず。
とにもかくにも白鵬の完全復活全勝優勝で幕を閉じた名古屋場所。
7/21に番付編成会議が開かれ、9月場所は国技館で9/21初日で開かれる。
まずは幕内。
結びの一番は白鵬対照ノ富士の全勝対決。
立ち合い左の張り手が空振りとなった白鵬だが、右からのかちあげ(肘打ち、エルボウスマッシュ)が
照ノ富士のあごに決まった。
攻防の末、不利な体勢から、照ノ富士の右腕を両手で抱えて振り回し、照ノ富士を土俵に倒した。
勝つには勝った。
復活の全勝優勝は見事だが、昨日の正代戦の立ち合いと言い、勝てばいいのか、の声がまた出てきそうだ。
かちあげは突っ込んでくる相手の胸を肘で押し上げて立ち合いの勢いを殺すとともに相手の体を起こす技。
肘で顎を狙って一発KOを狙うための技ではない。
白鵬については何年も前から肘のサポーターが固すぎるという意見もある。
サポーターと言うよりアームガード、エルボウガード。過去には肘打ちで顔面を骨折した力士もいたらしい。
張り手も突っ張りの中で手が顔に当たったり、立ち合いの一瞬に相手の出足を削ぐためではあっても、
顎やほほを狙ったいわば「平手のフックパンチ」ではない。
今場所は白鵬に限らず、ビンタのような張り手が目立った。
平手フックはKO狙いでなければ、相手を怒らせるための技のようにも見える。
結びの一番でも白鵬の張り手が何度も照ノ富士の顔に飛び、照ノ富士が張り返すシーンもあった。
いずれも禁じ手でも、禁止用具でもないので非難される覚えはないのかもしれない。
横綱の品格云々ではなく、スポーツとしての相撲、格闘技としての相撲のルールが甘いのかも。
サポーターやテーピングについての規則は色ぐらいしかないようだ。
かつて日馬富士が黒のサポーターを肘にして怒られたことがあったが、翌日その上に白のサポーターをしていた。
つまり色の禁止事項(多分不文律)はあっても、形、固さ、厚みなどの規則はないようだ。
サッカー選手は脛を保護する固いサポーター、シンガードと言うらしいが、それを靴下の下につけている。
そのうちシンガードのような物をサポーターの下につける力士が現れないとも限らない。
体の衝突を伴う競技の場合、サポーターやガード、パッドで体を守るのは当然と言える。
典型的なのはアメリカン・フットボールでヘルメットやマウスピースのみならず、全身パッドで固めている。
しかし、それらはすべて衝突の緩和や防護のためであって相手に一撃を食らわせるためのものではない。
それに対戦相手も同等のパッド、ガードを付けているから安心して衝突ができる。
自分だけがパッド、ガードを付けて無防備の相手に対する攻撃用具として使うとすれば、ルール違反でないとしても
それでいいのか、勝てばいいのか、勝ちさえすれば何をやっても良いのか、違反でなければなんでもありなのか
非難されこそすれ、感動を与え称賛されるに値するとは思えない。
相手の肘打ちが嫌なら自分もアームガードを付けて肘打ちを防御すればいい・・‥のか?
神事、伝統、文化としての立場はわかるが、もう少し改革改善があっても良いのではないか。
品格とか品位とか古典的価値観ではなく、もう少し普遍的、具体的な規則を提言すべきでは。
何か問題があるたびに大相撲って一体どういう立ち位置なのか、と思うことはよくある。
*
さて、品位、風格の問題はさておき、幕内最高優勝は白鵬が全勝で飾った。
北の富士さんが「何か期するものがあったんじゃないか、優勝して引退するつもりだったのかな」と言っていたが、
来場所も頑張るらしい。
照ノ富士は優勝は成らなかったが14勝1敗の堂々の準優勝。
大関で2場所連続優勝またはそれに準ずる成績に該当し、臨時理事会の招集、横審への諮問を経て
横綱照ノ富士誕生の運びとなる。
来場所は東西横綱が並ぶ番付となる。
7勝対決の正代対高安は正代が勝ち、負け越しを免れたが、高安は大関取りどころか負け越し。
大関復帰はまた一からの出直しとなった。
高安は関脇を陥落するが、もう一人の関脇御嶽海は勝ち越しで、来場所は大関から関脇に陥落する朝乃山もいる。
小結は若隆景は平幕へ陥落だが、明生は勝ち越した。
朝乃山は来場所も全休確定なので、張出関脇を作ってもよさそうだがどうなりますか。
仮に小結の枠が2つ空けば、ともに10勝5敗、前頭2枚目の逸ノ城、同5枚目の豊昇龍の小結もありそう。
再入幕の宇良は今日も勝って10勝5敗。
新入幕の一山本と再入幕の千代の皇は一山本が勝って勝ち越し。
初日、幕内の1勝も十両の1勝もさほど変わらないといった発言は掻き消え、インタビューでは謙虚さが目立った。
幕内下位もさほど大きく負けた力士は少なく、十両からの入幕枠は少なそう。
筆頭の豊山の10勝、六枚目で優勝した12勝の水戸龍あたりが昇格か。
阿炎は破れて4敗で優勝決定戦ならず。
とにもかくにも白鵬の完全復活全勝優勝で幕を閉じた名古屋場所。
7/21に番付編成会議が開かれ、9月場所は国技館で9/21初日で開かれる。
さて、全勝同士の取り組み後は、いつもの照ノ富士ではない激高した顔がテレビに映し出されました。
白鵬は、えげつないけど強いのですね。
まだ、相撲をつづけられると自信をもったと思われます。
ひさしぶりでした
白鵬はああいう取り組み方をしなくても十分強いと思うんですが、どうして肘打ちやビンタをするんでしょう、不思議です。
私はガッツポーズは容認派です。
白鵬に限らず感情表現の何が悪いのかわかりません。
鬼の形相が悪いように言われてますが、じゃあ貴乃花の武蔵丸戦はなぜ称賛されるのか疑問です。
来場所も熱戦を期待したいと思います。