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映画VoD「セッション」

2017-09-29 00:34:37 | 映画感想
以前から気になっていた映画。
Huluで鑑賞。
第87回アカデミー賞でJKシモンズが助演男優賞を取ったほか、
編集賞、録音賞も獲得した。



マイルズ・テラー、JKシモンズ、メリッサ・ブノワ



アンドリュー(マイルズ・テラー)はジャズ・ドラマーになろうと、
名門のシェイファー音楽学校へと進学、練習に励む。
ある日、アンドリューの所属するクラスに同校の名指揮者、フレッチャー先生(JKシモンズ)が、
突然やってきて、アンドリューを指名して自分のバンドの練習に来るよう指示する。

翌朝、アンドリューは寝坊して指定の時間(6時)に遅れてしまう。
全体練習開始時間になりフレッチャーが現れて練習が始まる。

フレッチャーは開始早々、音を狂わせていたトロンボーン奏者を追い出してしまう。

休憩後、フレッチャーは第2奏者であるアンドリューに演奏をさせる。
フレッチャーはリズムが狂っているとアンドリューを責め、椅子を投げ頬を叩く。

アンドリューは必死で個人練習に打ち込む。
指の皮がめくれ文字通り血がにじむまで練習を繰り返すが、メイン奏者にはなれない。

そんな中、大会の当日、預かった楽譜を無くし、暗譜していないメイン奏者に代わって
ドラムをたたき、バンドは優勝する。

しかし、家族や親戚はドラムなど低俗だと馬鹿にする。

ある日、フレッチャーはライアン(オースチン・ストーウェル)を3番目のドラマーとして
バンドに連れてくる。
技術は自分が上に思えたが、フレッチャーはライアンを褒める。

大会が近づき「キャラバン」の練習を始める。
フレッチャーはライアンのリズムが遅いとして、アンドリューとタナーの3人を競わせ、
結果、メインドラマーはアンドリューになる。

いよいよ大会当日、思わぬハプニングがアンドリューに襲い掛かる。
果たして、大会はうまくいくのか。
そしてその後の展開は。



最後のシーンは「日野皓正と中学生」の事案をほうふつとさせる。
中学生はこの映画を見ていたらしいから、感化されて悦に入っていたのだろう。
ただ、実際に起これば指揮者はドラムの演奏を止めさせる行動に出ることがわかる。

それでも叩き続ければ中学生の場合はビンタでも大人相手なら殴り掛かるかドラムを蹴とばすか、
より過激な行動に出る可能性もある。
つまり、マイルズ・テラーの逆襲は現実にはうまくいかないだろうと言うことだ。



JKシモンズとマイルズ・テラーの掛け合いが見どころではあるが、展開的にはやや不満が残る、

例えば、フレッチャーがバンドメンバーを精神的に追い込み、そこから這い上がってくるのが
本当にやる気のある人間だとの昔気質な根性論が今ではもう通用しないことは確かだが、
叱られてめそめそ泣いて逃げていくのはどうなのか。

また、バスの事故は不可抗力だとは思うが、いきなりの遅刻もそうだし、
楽譜を無くす、スティックを忘れるなどは自分の責任。
「絶対遅れるな」「時間に余裕をもて」と言われているのにあれじゃな、って気がしました。
あれでフレッチャーに反発するのはお門違い。

まあ、散々叩かれて倒されて、最後にヒーローがヒールを倒すプロレス的展開が是なのであれば、
あれでいいんでしょうけど。

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