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映画「レヴェナント:蘇りし者」@109シネマズ木場

2016-05-02 22:05:00 | 映画感想
2016/4/29、109シネマズ木場。
1番スクリーン。いい席のH列を選択。



レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター。

**

1820年代、アメリカ北西部。
毛皮会社のヘンリー(ドーナル・グリーソン)の一行は毛皮の梱包に余念がない。
道案内役はグラス親子(父:レオナルド・ディカプリオ、息子:フォレスト・グッドラック)。

そこへアリカラ族のインディアン(ネイティブ・アメリカン)が襲いかかり、
次々と仲間が射貫かれていく。

一行はできるだけ多くの毛皮を持って船に戻り、何とか脱出できた。
しかし、川での移動は危険だとするグラスに従い、小高い丘に毛皮を隠し、
船には二人を乗せて一行は山越えで砦を目指す。

翌日早朝、付近を調べるグラスに熊が襲い掛かり、銃撃応戦むなしく、
咬みつき、引っ掻き、振り回した。
ナイフでの反撃により何とか熊を刺殺したもののグラスも瀕死となる。

担架を作りグラスをみんなで引っ張っていくことになったが、負担が大きく、
ヘンリーはついにグラスを諦める。

死を見届け埋葬する役目を息子のホーク、ブリッジャー(ウィル・ポールター)、
それにフィッツジェラルド(トム・ハーディ)に託し、残りの一行は先を目指す。

グラスが死ねばいいと思っているフィッツジェラルドは、みんなのいない隙に
グラスの口を塞ぐが、戻ってきたホークと争いになり、ホークを刺殺してしまう。

そしてブリッジャーに嘘をつき、グラスを見捨てて逃げる。

瀕死のまま置き去りにされたグラス。
息子を殺された激しい怒りに復讐の怨念を燃やし、死の淵から蘇って後を追う。

果たして極寒の荒野で瀕死のまま仇を追うグラスの執念は実るのか。
インディアンが執拗に追う理由は何なのか。
フィッツジェラルドがインディアンを毛嫌いする理由も合わせて物語が展開する。

**

2016年第88回アカデミー賞、監督賞、主演男優賞、撮影場を受賞。
ディカプリオ初のアカデミー賞受賞となった。

カメラワークはいかにも特徴的で、技法は違うけど「バードマン」が頭に浮かんだ。
実際問題「バードマン」と監督も撮影監督も同じ。
ちなみにイニャリトゥ監督は「バードマン」でもアカデミー監督賞を受賞している。

撮影賞は本作のほか「バードマン」「ゼロ・グラビティ」でもアカデミー撮影賞を受賞した
エマニュエル・ルベツキ。
ほかにも「トゥモロー・ワールド」など印象に残る映画が多い。

ただし、監督とか撮影監督にスポットが当たりすぎる作品は
いかがなものかという気がしないでもない。



壮絶、凄惨、死と隣り合わせの原野、荒野でのサバイバル復讐劇。
芝居だとしても絶対にやりたくないほどの過酷さで、
水冷たくないのかとか思ってしまった。

生肉、生魚、馬の死体に入るなども本物で、実際に極寒の中での撮影だったらしい。
こういった方面でのリアリティ追及は監督も役者もすごい。

ただ、すごいことはすごいけど、すごすぎて逆にどうなのかと思うほどだ。

あらすじにしてしまうと、かなり端折れて短くなってしまう気がするが、
それほど単純ではない。
劇中の説明は少なめだが、十分よくわかる。

インディアンの部族対立の構図はよくわからないが、
物語的にはさほど意味は感じない。

終盤で、頭皮を剥ぐ意味合いはよくわからなかった。
犯行の撹乱の意味はあろうが、あのタイミングでそんな必要があり、
また時間があったのかは疑問。



ディカプリオもすごいがトム・ハーディも良い。

ウィル・ポールターは「なんちゃって家族」「メイズランナー」など。
「ナルニア 第3章」では一時欲に目がくらんでドラゴンになる。
意外と何でもやるしできるね。

ドーナル・グリーソンはご存知、ビル・ウィズリー(ハリポタのロンの兄)。
「SW7」ではハックス将軍、
「EX MACHINA」ではプログラマーのケイレブ。

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