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映画「ローガン・ラッキー」@109シネマズ木場

2017-11-21 17:15:40 | 映画感想
ローガン・ラッキー

2017/11/19、109シネマズ木場。
3番スクリーン。
端でも良い席(エクゼクティブシート)にするか、真ん中の通常シートにするか迷った挙句、
良い席を選択し、シートが改修されてリクライニングになっていることに気づく。



チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ダニエル・クレイグ、ライリー・キーオ、
ケイティ・ホームズ、キャサリン・ウォーターストン、ヒラリー・スワンク。



ジミー・ローガン(チャニング・テイタム)は、別れた妻ボビー(ケイティ・ホームズ)との間に
娘サディ(ファラ・マッケンジー)がいる。

ジミーは高校時代、アメリカン・フットボールの花形選手だったが、膝を壊しプロは断念、
今は建設作業員として働いている。
しかし、現場監督に事務所に呼ばれたジミーは膝が悪いことを理由に首になってしまう。

ジミーは弟のクライド(アダム・ドライバー)がバーテンをしているパブに行く。
レースドライバーのマックス・チルブレイン(セス・マクファーレン)と揉め、
腹いせにチルブレインの車に火炎瓶を投げ込んで燃やしてしまう。

何かというとアンラッキーが続くローガン一家。
ジミーは、クライドに犯罪計画をプレゼンする。

それは、ジミーが工事をやっていたシャーロット・モーター・スピードウェイの地下の
現金輸送パイプを途中で切って現場で金庫の金を盗む計画だ。

決行は6週間後、犯行がやりやすいようにあまり人気のないレースの日を予定した。

計画には爆破のプロ、ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)の協力が必要だった。
ジミーとクライドは、服役中のジョーに面会し計画を説明する。
ジミーはレース当日の真昼間、ジョーを脱獄させばれないようにジョーを戻すと言う。
ジョーは仲間として弟2人を入れることを条件に引き受ける。

ジョーは必要な部材を指示しジミーらはそれらを調達する。
ジョーは、収監中の仲間に協力を頼み、準備は着々と進んでいく。

パイプに色分けしたゴキブリを送り込んでどのパイプが金庫破りに使えるのかを調べたり、
クライドがわざと車をカーショップに突っ込んで刑務所に入ったり、準備を進める。

数週間後、ジミーは元の現場監督に会い、工事が予定より早く完了することを知る。
ジミーは予定を1週間早めることにしたが、その日はシャーロット・モーター・スピードウェイ
最大のレース、「コカ・コーラ600」の開催日であり、サディのコンクール本番の日でもあった。

計画に狂いはつきものだが、果たして現金奪取はうまくいくのか。
はたまたジミーは愛娘サディの期待に応えられるのか。



予告はうまくできている。
核心的なところは見せず展開を想像させながらミスリードしつつも本質的なずれやネタバレはない。



全体に緩急自在で、詰め込んだエピも混乱せず、テンポよく展開する。
終盤のネタばらしも(多少無理くりはあるものの)小気味よい。

ヘルメットを投げ捨てるところ、火炎瓶を投げ込むところなどアメフトの花形選手(おそらくはQB)
だったことをさりげなく示唆するなどの演出は憎い。

事前に知らなかったので、エンドロールで監督がスチーブン・ソダーバーグだったと知ってびっくり。
映画監督はもうやらないと言っていたらしいが、この後も公開予定作品があり、完全復帰か。

本筋の金庫破りもさることながら、兄弟愛、家族愛もうまく挟み込んでいて見事。
なお「オーシャンズ8」はプロデューサーで参画、監督は「ハンガーゲーム」のゲイリー・ロス。

娘役ののファラ・マッケンジーには感服させられた。
アカペラで「カントリーロード」を歌うシーンはぐっとくる。
ハリウッドにはこういうのがごろごろいるのかと思うとすごすぎる。

びっくりと言えば、キャサリン・ウォーターストンにもびっくりした。
ヒラリー・スワンクが出てきたときは、こりゃすんなり終わりそうもないなとは思ったものの、
あそこまでいろいろあるとは思わなかった。

いい意味で裏切られた感じ。



あまりメディアで大々的には宣伝されていないように思うが、
木場、幕張では1番席数の多いスクリーン、
豊洲やお台場は2番目3番目の席数と客の入りを期待する設定となっている。

**

オフィシャルサイトの「ストーリー」は冒頭に
「足が不自由で仕事を失い、家族にも逃げられ失意の人生を送る炭鉱夫ジミー・ローガン」
とある。

間違いとは言い切れないが、「足が不自由」は言い過ぎ。
膝が悪くし、歩くときに多少足を引きずる程度。
首になったのも会社が保険料を理由にしたこじつけのようなもの。

「家族にも逃げられ」も「失意の人生」も言い過ぎ。
離婚はしているが元妻やその家族とも交流があるし、娘とは定期的に面会している。

それから、ジミー・ローガンは建設作業員であって「炭鉱夫」ではない。
サーキットの地下工事でユンボを扱っていたから炭鉱夫だと思ったのか。

続いて
「全米最大のモーターカーイベントNASCARのレース中に大金を盗み出すという
 <前代未聞の強奪計画>」
とあるが、結果としてNASCAR最大のレース「コカ・コーラ600」の時に
犯行を実施することになっただけで、当初計画ではもっと小さいレースを狙っていた。

「全米犯罪史上最も驚くべき強盗事件」も盛り過ぎだし、まるで実話の映画化のようだ。

各映画情報サイトはオフィシャルサイトの記述を引用するんだから、もっと正確に。

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