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湿式シュレッダー

2008-07-18 17:48:51 | IT
どういう理由か「裏紙利用」の記事にTBを頂いたので、
先日のISOT関連記事として書いてみたい。

ISOTは国際紙製品文具展であり、
同時にオフィスセキュリティEXPOなどの展示博覧会も開催された。

その中には大小様々なシュレッダーも出展されていて、
コンピュータ汎用用紙(大型プリンタ印刷用紙)の100枚はあろうかと言う
分厚い束をそのままシュレッダーしてしまうものもあった。

しかし、どれもこれも細かく裁断するものばかり。

細かく裁断されたシュレッダー屑は、再生用紙の原料としては劣悪で、
いいところ紙芯くらいにしかならないらしい。

機密が漏れないように細かく裁断すればするほど
再生原料としては質が下がっていくわけだ。

かといって、繊維を痛めないようにシュレッダーすれば、
元の文書の再現が可能になってしまい、シュレッダーする意味が薄れる。

シュレッダーだから裁断するのは当たり前?

いやいや、湿式シュレッダーと言うものがある。

何年か前、セキュリティショーだったか、どこかで見たことがあり、
日立系の日立情報システムズでも扱っていたはずだが、
今同社のHPからその商品を見つけることはできない。

とにかくべらぼうに高い機械で、記憶では1千万円位したはずだが、
海外製品と思っていた。

調べたところ、TKK/東京紙パルプ交易と言うところが、
日立情報システムズと共同開発したと言うことらしいので、
私が見たものはこれだったようだ。

このほかにも日立グループの別の会社が製造しているらしい記事も見たが、
どこのものだったかは覚えていない。

とにかく、紙を湿らせてぐしゃぐしゃにしてしまう、
とは言ってもシュレッダー屑がべちゃべちゃになるわけではなく、
なんとなく湿っているかなくらいのものだった。

普通のシュレッダー屑とは違って、紙粘土が半乾きでボロボロみたいな、
ちょっと表現は難しいが、もちろん元の時などは全く判別できない。

最近古紙の価格が上がっていて、各製紙工場でも古紙の入手が大変らしい。
大手のある会社などはセキュリティ系の文書を段ボール詰のまま溶解して、
古紙材料としているらしいが、かなり厳密に機密を確保した倉庫を持っているらしい。

しかし、問題はそこまで運ぶ間にもあって、
セキュリティを確保した運搬は実際問題かなりコストがかかる。

この湿式シュレッダーがあればいいのに、と思ったのと、
むしろこれからが主役になりそうだと言うのに、
あれはいったいどうなってしまったんだろう、と思った次第です。

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