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映画感想「DUNE/デューン 砂の惑星」2021/10/15 @109シネマズ木場

2021-10-24 22:21:02 | 映画感想
「デューン/砂の惑星」「DUNE/デューン 砂の惑星」

2021/10/15、109シネマズ木場、5番スクリーン

劇場支配人が同日公開となる「燃えよ剣」とどちらが客の入りが多いと読んでいるか興味があったが、
109シネマズ木場、ユナイテッドシネマ豊洲とも「燃えよ剣」を上に見ているようだ。



ティモシー・シャラメ、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ジェイソン・モモア、ゼンデイヤ、
ハビエル・バルデム、ステラン・ステルスガルド、ディブ・パティ―スタ、ジョシュ・ブローリン。



タイトルが大きくDUNEと表示されたその下に小さく「PART ONE」
えーっ! 端から続編の告知、聞いてないよ。

調べたところ、今回の監督ドゥニ・ヴィルヌーヴが当初から2部作で作ることで契約していたらしい。
次回作も監督の予定らしい。

いずれにしても、日本のプロモーションでは2部作とは言っていなかったと思うので、若干やられた!って感じ。
まあ、映像化不可能と言われながらも過去何度か映画化され、そのたびに失敗していた物語なので、
1本にまとめるのはそもそも無理だったのかもしれない。

何部作かで計画されながら、続編が無くなった作品は多い。

当初「アバター」のタイトルを予定しながら、ジェームズ・キャメロンの「アバター」に負けて、
タイトルを変更したM.ナイト・シャマランの「エアベンダー」

ダニエル・クレイグ、ニコール・キッドマン、エバ・グリーンらを配しながら、人物紹介で終わってしまった
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

原作は7部作で最初の2作を映画化したディズニーが放棄し、3作目は20世紀フォックスが作成したものの、
その後、雲散霧消してしまった「ナルニア国物語」 

ジェームズ・キャメロン製作で、ローラ・サラザールが主演。原作は日本のコミック「銃夢」(がんむ)で
続編ありきの終わり方で期待された「アリ―タ:バトル・エンジェル」

CG技術も発展し、実写とCGの見分けがつかなくなっている現在、映像化できないものはないと思われるが、
膨大な製作費、徐々に高騰するキャストの出演料に見合った興収が得られるのか。

逆に当初目論見以上にヒットを重ね、派生作品、アニメ化、TVドラマ化など、どれがどうつながるのかすら、
マニアでないと分かりにくくなってしまった「スターウォーズ」シリーズもある。

尚、先の「アバター」は、大ヒットを受けて3部作構想が持ち上がったが、現在は5部作となり、
既に、「2」~「5」の公開予定日が発表されている。



原作小説は何千年にもわたる物語で全6作。
本作はその第1作の前半を描いたもの。
ティモシー・シャラメが、ゼンデイヤと出会い、仲間になるまで。



遥か未来、今から8千年以上の未来、西暦だと思うけど10191年。
宇宙帝国の皇帝シャダム4世は、砂の惑星アラキスで恒星間移動に必須のスパイス「メランジ」の採掘をめぐって
先住民であるフレーメンに弾圧、圧政を続けるハルコネン家を解任し、アトレイデス家に惑星の統治とスパイス採掘を命じた。

アトレイデス家の当主レト公爵(オスカー・アイザック)は命令に裏があると感じながらも承諾する。

フレーメンたちは、支配者が代わっても何も変わらないと考えている。
レト公爵には、愛妾(今なら事実婚の配偶者だが、古い時代の小説なので妾扱い)のジェシカ(レベッカ・ファーガソン)と
息子のポール(ティモシー・シャラメ)が一緒に行くことになった。
部下には、ガー二ー・ハレック(ジョシュ・ブローリン)、ダンカン・アイダホ(ジェイソン・モモア)らの剣士の他、
医師のユエ博士(チャン・チェン)ら公爵やポールに近い人物がいる。
ジェシカは秘密結社ベネ・ゲゼリットのメンバーであり、特別な能力を持っていた。

この頃、ポールは不思議な夢を見るようになる、砂漠に立つ美少女(ゼンデイヤ)の姿。
そして、予知夢としてのダンカン・アイダホが死ぬ夢。
ポールは先遣隊としてアラキスに発つダンカンを心配するが、ダンカンは無事に帰ってくる。

ジェシカに話を聞いたベネ・ゲゼリットの教母、ガイウスはポールをテストし、ポールは耐えきる。
ジェシカはポールが超能力者「クイサッハ・ハデラッハ」かもしれないと思う。

一方、ハルコネン家の当主、ウラジミール(ステラン・ステルスガルド)は、
甥のグロッス・ラッバーン( デイヴ・バウティスタ)に、アトレイデス家を倒すと告げる。
皇帝は自身の軍団サルダウカーとハルコネン家を使い、アトレイデス家を滅ぼす考えだった。

アラキスに移住し、スパイス採掘を始めたアトレイデス家。
ほどなくして、アトレイデス家の居城はサルダウカーとハルコネン家の軍勢に襲われる。

果たして、アトレイデス家一族はどうなってしまうのか。
レト公爵、ジェシカ、ポールらの運命は。
そして、夢に出できた謎の美少女の正体は。





設定の多くが「スターウォーズ」や「風の谷のナウシカ」にインスピレーションを与えたそうだ。

原作の第1巻が1965年の作品で、今から8千年以上も先で、恒星間飛行が自在にできる割には
細かい設定がかなり古めかしい。

例えば、ポールの母は愛妾だが、別に正室がいるわけではなく法的な婚姻関係がないだけで、
今でいえば事実婚だ。
8千年もの未来で正式に結婚していようがいまいが関係あるのだろうか。
そもそも結婚の形がどうなっているのかも想像がつかない。

宇宙帝国、皇帝、レトは公爵、ウラジミールは男爵など今となっては時代錯誤の身分制度。
この辺りの身分構成も名称は異なるがスターウォーズに酷似。

また、女に負けたからどうとか、男系男子への世襲とかいつの時代だと言いたくはなる。

シーリングスタンプや家長の印なども大いに時代的。
武器も乗り物も形は面白いが、メカ自体は古臭い。
その一方で、ボディシールドやその表現、シールドが破砕される様子などは未来的。

まあ、TV初期(1960年代後半)のスタートレックを見ると、操作パネルがアナログメーターと
シーメンスキースイッチで構成されているなど、とてもディスカバリーの時代とは思えない陳腐さだし、
1979年の007/ムーンレイカーも、宇宙ステーションの中は今となっては笑うしかない。

それらは別としても、原作のある物語の映画化で原作に忠実に再現しようとすると、ヘタにデジタル化
(例えば契約書を電子化、封蝋はもちろん紙の書類も使わない)もできないだろうししょうがないとは思う。

時代設定がちぐはぐなのは許容するとして、早くもパート2が気にはなる。

主要キャストは続演の見込み。
今作で死亡したキャストの復活はあるのだろうか。

(例えば「アバター2」では「アバター」で死んだはずのシガニー・ウィーバーや
 スティーブン・ラングの名前がキャストにある)
公開は一体いつになるだろうか。
まだアメリカでは公開されたばかりで、欧州やアジアの方が先行しているものの、
1億6500万ドルと言われる製作費の改修には程遠いのが現状。
今後の集客状況も気になると言えば気になる。

また、今作は第1巻の前半だが、第2巻以降は映画化されるのだろうか。
個人的にはしない方がよさそうな気がする。
仮にされるとしても時代はずっと後の世界なので、キャストは年齢的にも一新する必要がある。

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